塗り潰せ

重たくて、分厚くて、箱みたいなメモ帳に、少し前から文章をただ書いている。日記ではなく、即興のテキスト。例えば東京タワーについて。例えばホタテの貝ひもについて。使うボールペンはuni-ball Oneの、インクはブルーブラック。楽しい。そこで書いたもの…

透明なガラスのコップ

念願の、透明なガラスのコップを買う。ガラスの耐熱ボールを買いに出かけたら緩衝材のプチプチに包まれて30%引きで売られていたのだ。このコップでこれからはたくさん水を飲みたいと思っている。

糸を繋げ 〜散歩に行く vol.17〜

ふて寝した翌日の気分は最悪だ。昨日やりたかったあらゆる物事が残存し、本来なら気分良く捌くはずだった「魚」たちは、鮮度が落ちつつある。私はこの状況を好まない。 惚けたように午前中を過ごす。ゼノブレイド3のタイオンのサイドストーリーを進める。初…

考えたい

私は酔うという状況があまり好きではないのだけど、それはどうしてだろうと歩きながら考えていたら、「考えるのが好きだからじゃない?」というところに行き着く。逆に言うと「考えたくない」ということが無い。ほぼ無い。「考えられない」はあるけれど「考…

一度離して

向井太一(現・TAIL)の楽曲に、「リセット」という曲がある。 三浦しをんの小説『風が強く吹いている』がアニメ化されたときのエンディングテーマだったらしいが、向井太一の曲を聴き始める、良い曲だなあ、え、『風が強く吹いている』のEDだったんだ、とい…

メモランダム vol.19

本が読めないので 本を読んでいないわけではないが前のように読めなくなったので、読む為にTODOを持ち出している。細かなTODOの間に、この本を読む、というタスクを挟み込むのだ。さながら本のページに差し込む栞のように。小説は難しいが、エッセイ集だと一…

湯豆腐

小さい頃食べられなかったものも、大きくなれば食べられるようになる、という言説があまり好きではなかったし、今も好きではない。食べられなかったものが食べられるようになる。それ自体は素敵なことだと思う。 理屈はわからない。大人になって慣れるとか味…

存在否定型自己ツッコミ

自己防衛的な機能なのだろうけど、ごく稀に、何もかもを客観視するモードになり、最近の自分の言動すべてが馬鹿馬鹿しく愚かだと思うことがある。 自分が舞台の上の演者なのはよくわかっている。それを丹精込めて演じていることを馬鹿げているとは普段は思わ…

短く色づく

朝の散歩。色づく桜の葉っぱ。青空。桜の木の根っこの隙間を埋める落葉。芝生の緑。さくりさくりと砂の道を歩く。短い文を頭の中でならべていく。そういう時間がとても好き。

特性「かそく」の私とTODOの外

TODOリスト、という考え方(どちらかというと「ツール」と呼んだ方がいいだろうけれど、私は考え方という体裁で書いていく)がある。やらなければならないことを箇条書きにして、一つ一つ消化していくスタイルである。 これまで生きてきて、TODOリストを前に…

これからはやり過ごさない方向で

今までどちらかというとやり過ごして生きてきたと思うのだけど、もうそういうのじゃないなと思う。受け流すことは受け流し、受け止めることは受け止めなければならない。 今日が終わる、明日があるかわからない(経験的には限りなくあるのだけど)と思いなが…

薄明光線 〜散歩に行く vol.16〜

崎陽軒のシウマイ弁当を食べたことがなかった。食べてみようと、シウマイ弁当の為に布団から抜け出して身支度をし外に出た。秋の終わりの、冬の入口の青空に紅葉が映えていた。山に行くのもいいな、と思うも、クマが出るかもしれないな、と思い直し、海に行…

好むと好まざるとにかかわらず

先日から村上春樹の小説を読んでいる。氏の小説を読み始めたのはここ一年のことで、ただそれだけは書いておきたかった。つまり、村上春樹作品の熱心なファンというわけではないという、申し開き。 よく「好むと好まざるとにかかわらず」という表現が出てくる…

使い切る

12月に買おうと思っていたDr.GRIPの多色ペンを、先駆けて購入する。12月に、というのは、11月に別のものを買おうと思っていたのだけれど、それを買うのはやめたので、前倒しとなった。1、2か月ぐらい狙っていたから、無事に買うことができて元気になっている…

亡霊

ブログをこうして書いている。誰かが読んでくれているらしい。嬉しいと思う。はてなスターという仕組みもある。スターも嬉しい。でも、私、もう何も感じなくなっちゃった、と書いたら、どきりとする人はいるだろうか、いないかもしれないね。 誰かにとって、…

ボイスメモ

自分の声が嫌いだった。自分の喋り方はそれ以上に嫌いだった。今もその考えに変わりはないけれど、最近独り言をボイスメモに録っている。そして録るだけじゃなく聞き返すこともあるという、驚きである。 ラジオ感覚で自分の語りを聴く。嫌いな自分の声。嫌い…

ラジオ体操 〜散歩に行く vol.15〜

朝。散歩。歩けるときは朝歩くに限る。それだけで一日が祝福された気がするから。歩いて、ちょっとした公園の片隅でラジオ体操(本家のとは少し違う。超ラジオ体操である。YouTubeにNHK公式の動画がアップロードされている)までしてしまう。部屋で動かすよ…

囲碁

囲碁の碁石を置くように会話したい。思ってもないことを喋りすぎている。単語だけを並べるのだ。 ゾンビ、歩幅、寡黙、脱力、散歩。 幅広、パスタ、クリーム、where、食べたい。 冬、布団、ぬくもり、タオルケット、LOVE。 ペーパードライバー、ウィンカー、…

「ちいかわの最新話で、ああ、人魚ちゃんは島民ちゃん(葉っぱ1)に撲殺されて煮付けにされてしまったわ」ということを日記に書こうと思って書き始めたら「撲」の右側の構成がわからなくなり、インターネットで書き順を調べる。思えば「僕」と偏が違うだけの…

冷たい水

たっぷり歩いた末に公園で唐揚げ弁当を食べ(あとはアイスコーヒーを飲み)電車で帰った。色々と、強制的に、すっからかんにしないといけないときが、ある。この世で最も好きな食べ物のひとつ、鶏の唐揚げとその下に敷かれた中太のパスタ、ご飯(胡麻がかか…

11月になる

気がつくと生活がばらばらに散らばってしまうのだった。それがいわゆる「調子が悪い」ということで、ここ数日色々と駄目だった。調子が悪くないというのは、生活の欠片がなんとか繋がって秩序を維持できている状態のことをいう。エネルギーがないとそれは叶…

じゃがりこは遅れる 〜散歩に行く vol.14〜

散歩の途中で買い物。じゃがりこについつい手を伸ばしてしまう。歩いて消費されるカロリーはじゃがりこで相殺される。 店を出て、ベリベリと蓋を開けると、一本また一本と咀嚼していく。じゃりじゃりと噛む音と歩くテンポはなかなか重ならない。どうしてもじ…

スタンプ

相変わらず日記は続いている。少しずつ書き方が変容していて、生きるって変化すること、ということを噛み締めている。おかしな話で、日記の書き方以上に大きな変化を伴うものなんてたくさんあるはずなのに、大きさゆえか、捉えることが難しいように思う。飲…

泳いだ。生活は波で出来ている。ので、上がったり下がったりしているのを定点観測で拾う。例えば、どれくらいの泳げるかとか、書けるかとか、歩けるかとか、あとは読めるか、ぐらいか。おそらくは人によって食事量や睡眠時間も観測ポイントになるだろう、私…

10minutes 〜散歩に行く vol.13〜

朝散歩。夕方散歩。夜も、多分歩く。夕方は10分間だけ。夕方の散歩の話を。 素足でサンダルを履いている。もうそろそろ、ごくごく個人的な外歩きでも(つまり散歩とか)素足にサンダルでは限界が来るのかと思うと、私は悲しくなってくる。靴下が嫌いだ。靴下…

ラブを集めるのです

ゲーム「moon」を遊んでいる。進みは遅い。毎日遊んでいるわけでもない上に、ゲーム内時間の一日ぐらいしか進めていない。 ラブを集めるゲームだ。ゲーム内のテキストが面白い。イタリア語みたいに聞こえる(べらべーらな感じ)キャラの会話も良い。色々なカ…

無駄を愛す 〜散歩に行く vol.12〜

買ったものをひたすら書いていくノートを始める。過去挫折したこともある試みだ。続くからわからないけれど(私はいつもそう言って保険をかける)レシートを捨てなければいいわけだし、レシートがなければとりあえず紙にでも書いて後で書けばいいし、私は数…

ムーンライト 〜散歩に行く vol.11〜

森永ビスケットのムーンライトが美味しかった勢いに乗り、チョコのやつとアーモンドのやつを一箱ずつ買いに出かける。ついでに素麺も。 ムーンライトは優等生みたいなビスケットだ。澄ました顔をしている。私は最初それが気に入らなかったのだけど、いつもど…

20231016

超元気。10/13も10/14も10/15もばりばり散歩しているのに文章を書く時間とエネルギーがなかった。10/16も歩いている、きっと。 「謙虚」について少し考えてブログでも書こうと思ったけどお蔵入りとなった。詰まるところ、志高くいようね、ということになった…

一枚のガム ~散歩に行く vol.10~

少し長めに歩く。夜。荒んだ感じで。特に考えることはない。歩きながら考えること、ないけど、もう歩いているだけで衣食住満たされる、みたいな風にならないかなとは思う。『チャーリーとチョコレート工場』には、薄っぺらい紫いろのガム一枚で、コース料理…