2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

短歌(2022年11月)

毎日を急いで生きているわけで 自動のドアに体がぶつかる 自動ドアが開くのを待たずぶつかりました。ただのせっかちと言うこともできますな。

今日の私の文字は下手

万年筆を手に取りノートに早速書き始めるも、すぐに筆を紙の上に放る。不満だ。今日の私が書く文字はいつもより下手。ぱらぱらとノートをめくる。ほら、どうだ。8月8日なんて罫線の幅めいっぱいを使って気持ちよく書けているじゃないか。どうして今日は上手…

切手

10枚組の切手も残り1枚となった。春先に郵便局の窓口で買った、季節の花々が描かれた切手。最後に残った花はなんだったか、まったく覚えていない。 出かけた先で自分宛てに葉書を送ろう。 そう思い立ってから、私は9枚もの葉書を書いてきたということになる…

限界の遥か手前

「はーい、げんかーいでーす」ということで(実際は限界ってほどでもなく限界に到達する手前のセルフケア)電車に乗る。ボードウォーク、海に架かる橋、海を一望、揚げたての魚フライ定食、帰宅。とても楽しかった。 枯れた彼岸花 ボードウォーク(人と一切…

蕁麻疹な夢

「私、人を殺したの」とロングスカートを翻しながら少女は言い「でもばれっこないわ」と笑う彼女をよそに死体が発見され、大人が疑念を持ち、着実に捜査が進んでいき、私は実行していないけれど秘密を共有しているという点で「共犯関係」みたいになり、苦悩…

空 vol.3

チャラン・ポ・ランタンの「空が晴れたら」が11月に染みこんでいく。 ああ、食べたいな、と、ああ、聴きたいな。それぞれがそれぞれに、パズルのピースのようにかちりとはまる瞬間を私は愛してやまない。それが生きがいと言っても差し支えないほどに。 ピー…

メモランダム vol.11

足首 特にこれといったことはしていないのに、右の足首が痛む。鎮痛薬を塗って一晩放置していれば治るかと思ったら痛みは引かず、数日ものあいだ悪化することなく淡々と痛む。ジョグでは痛まないのに歩くと痛むという謎。ジョグの方が「エキサイティングなこ…

バーチカル

ふと思い立ってバーチカルのスケジュール帳を買う。専らフリーのスケジュール帳を使っていて、既に日付が書かれているということが我慢ならない私は、日付を無視して2023年のものを2022年11月20日から使い始める。我ながらパンクなスタイルである。 バーチカ…

オープンワールド

クリームパスタが食べたくなった。生クリームとマッシュルームと厚切りのベーコンを買いに出かける。そういう買い物が好きだ。合理性とか倹約とかを抜きにした、食欲に駆動された買い物というのが。 11月だというのに日差しは温かい。もう少し涼しくてもいい…

食器洗い

食器洗いが好きだ。いつから好きになったのかわからないけれど、とにかくさっぱりすることだから好きだ。 蛇口を捻れば温水を出すこともできるが、私は冷水で洗うことを好む。それが例え真冬でも。泡立てたスポンジで表の汚れを落とした食器を、「冷たいなあ…

歩きたい道

気分を立て直そうとしていて、だいぶ戻ってきたと思う。けれども、米津玄師のLemonを聴く今の私はとてもイライラしている。Lemonは何も悪くない。思うけど、人類はあまりに他人の言葉に毒されているというか、こんなに他人の言葉を浴びるの、よくないよ、頭…

車内で目撃した潔癖さについて

過敏な人を見ると心惹かれる。異常、極端、逸脱はいつでも関心の対象になり得る(それを「異常」と呼ぶことに対しての深慮は必要)。はみ出すことがない個性というのも、また同じく。 斜め前に座っている女は先ほどから文庫本に読み耽っている。かけられた水…

カフェオレを飲みながら

精神が死ぬ!と思ったので、上着を羽織って外に出る。寒い。冷たい。それがいい。コンビニに寄ってマウントレーニアのカフェオレだけを買う勇気。ストローでカフェオレを飲みながら歩く。 国内最高齢男性が亡くなったというニュース。享年111歳。死因は老衰…

Lv.26ゴローンみたいな人

少し取り乱しながらこれを書き始めている。 生まれてこの方、喧嘩をしたという経験がない。拳を使った物理的な喧嘩も、口を用いた口喧嘩もした覚えがなくて、でもそれって主観なんだよね、と思う。もしかしたら相手にとっては喧嘩だったのかもしれない。けれ…

待ち合わせの時間

人を待つということ。 私から言わせてもらえれば、それはとても滑稽なことのように思う。 誰かを待っている私をこの私が見る。 待ち合わせの駅の改札前でぽつねんと立っている私はとても不安そうに見える。落ち着かずにきょろきょろと忙しなく首が動いている…

Walk in November

iPhoneの歩数計で15㎞強、歩く(実際はもう少し少ないだろう)。iPhoneベースで大体15㎞前後の距離を歩くとちょうどよいと感じる。達成感と幾ばくかの疲労。 Google Mapを使わず、地上を走る線路を頼りに住宅街を抜けるのが楽しかった。 quest. quest. quest…

霧の温度をした好き

国語辞典で「好き」を引いてみると、存外あっさりと書かれていた。 様々な「好き」をひっくるめた上で「ああ、私って人をあんまり好きにならないな」と薄ら寒い思いを抱いてきた身としては、体のこわばりが少しほぐれたようであった。そもそもだ、好きの度合…

汽水域

私は駄目かもしれない、と、いや、駄目ではないのでは?の狭間を長らく生きすぎたあまり、もはやそこに悲しみを見出せなくなりそうな今日この頃である(悲しんでいる場合ではないといえばその通り)。 読む本が無くなってしまったので(嘘です、まだ4冊読み…

デッサン

「私を生き甲斐にしてくれるな、死にたくなるから」という言葉が目の前を横切った。 その言葉を捕獲しようと網を持つ手に力を込めた。けれど、首から下げたかごの中でばたばたと暴れるイメージが頭に浮かぶ。その羽が傷つくのかと思ったら気持ちが萎み、デッ…

夜のマンション

マンションはつまるところ横に細長い長方形の集まりなのだとわからせてくれる夜ってやつが私は好きである。明かりのついた部屋に規則性はない。箱、箱、箱。箱も好きだ。勝色の夜空は灰色の雲がふわふわと流れ、どんな宝石より輝きを放つ月はその魔力で人間…

ワクチン接種4回目

モデルナ3連からの初ファイザー。前回とはまた異なる会場に足を運ぶと想像以上の人出で驚く。ワクチンを打とうと思っている人、こんなにいるのか。 副反応については、発熱はないけれど倦怠感、筋肉痛、吐き気が少々。何もする気にならないのでとりあえず横…

ただの指向性の問題

「私はあなたの好きなもの、嫌いなもの、行ったところ、これからの予定、会った人、会う人、とにかくあなたが話してくれたこと全部覚えているのに、今日私が不安だから病院に行くって言ったこと、覚えていないのね。それって何なのかしら」 「それは別に愛の…

言葉を置く

温い一日だった。朝に少し散歩をした。当惑と困惑の意味の違いを調べた。左の顳顬のあたりににきびができた。触れると痛むからずっと触ってしまう。ポップコーンの素を買う。土日に作るつもり。泳いだので疲れた。本を一冊読み終わった。アパートの窓からヌ…

落葉

人を刺して殺して燃やす夢を見た。 私は部屋の中にいて、後ろの扉を開ければ包丁を持った人が大勢いて、その人たちが私を刺すことがわかっていた。人を殺したのだから自分が殺されるのは道理だと夢の中の私は理解している。 「夢で人を殺しても動揺しないよ…

ハイキング途中

乱雑なメモ書き。 朝から気分が重たい。ひたすら何かから逃げる夢を見た影響かも。パルクールでとにかく逃げるのだ。瞬間移動も使えた。小学校の校舎を駆けた。アマゾンの濁った川みたいなところも泳いだし、スズメバチに取り囲まれたりもした。悪夢?悪夢と…