2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

久々に本を読む

色々あって(いや、本当はそうでもない、簡単なことで、しかし私はその簡単なことを言葉にするのが億劫なだけ)しばらく本を読んでいなかった。一冊の、さして長いわけでもない本を年末からずっと読んでいた。読み始めたときの高揚は褪せ、風味の抜けた、や…

パノラマ 〜散歩に行く vol.18〜

蒼山幸子のPANORAMAを聴きながら散歩。「音もなくキスをしたら 瞬く間に街はパノラマ」というフレーズが素敵。名もなき感情を整理することなく、箱に詰めて閉じ込めるわけでもなく、大気にさらして、外界と内面が接続して、まさしく世界が横長に広がっていく…

死刑

なんとなく、死刑について考える日だった。 こういうタイトルにして、こういうタイトルの内容のことを書くと、そりゃあそういう話だよね、というお決まりな「匂い」みたいなのが嫌で、死刑という言葉の(そして実態の)厳しさに反するように柔らかくそれを語…

引用

私はもう、星(つまりはてなスター)がどういうものなのか、考えるのをやめてしまったのだけど(それは、人の数だけはてなスターがあるだろうから)引用スターだけは昔からけっこう嬉しい。自分の発する言葉に誰かが面白いと感じるならば、それはどういう言…

変化球

仕事で少し、ほんの少し関わる人に、変化球を投げる人がいる。その人のことが苦手だ。 仕事をしていると「これはバッティングみたいだ」と思う。そして、私は基本的に球を打つことが好きだ。 その人は、さながら球種も球速もばらばらなピッチャーマシーンで…

近くのもの、遠いところ

電車に乗る。街並みがぐんぐんと過ぎ去っていき、また近づいていく。時折遠くの景色を見ることができる。冬の空の青、たかさ。それを見たとき、自分がめちゃめちゃ生きているのだ、ということを実感し、恐れに似た感情を覚える。とても空腹で、胃がそれを訴…

ベビーピンク

考えてみれば、私の場合「嫌いな色」というのは存在しえないのではないか。私に似合わない色はある。私の好みではない色もある。でも、嫌いな色は無いのかもしれない。色を嫌うとき。そこには過去の出来事、感情があって、嫌な出来事や苦々しさと色が結びつ…

見てきた風景

撮った写真ファイルの中から毎月10枚を選ぶ。 2019年から始めて、500枚以上の写真を、初めてアルバムに整理した。それまでは乱雑にせんべいの缶に入れていたのだけど、アルバムに収めたくなったのだ。撮った瞬間を共有する相手がいない写真がほとんどで、ど…

たまごサンド

その電車に乗りたいので、遠路はるばる電車を乗り継ぎ、乗りたい電車に乗り(正確には、電車に乗りたいというよりは、その路線を走破したかったのだけど)公園を散策して帰宅した。 椿 忘れられたボール キャベツではない、おそらくは たまごサンドを食べた…

セロテープ

セロテープを買った。 それまでメモや切り抜きをノートに貼るとき、それが糊じゃない方がいいときはマスキングテープを使っていた。そのマスキングテープが切れてしまったので、セロテープを買った。 新しいマスキングテープを、違う色、違う柄のものを買え…

2024年の目標

共感のネットワーク 共感というものが、自分の体内にある神経系のネットワークを縦横無尽に駆け抜けるならば、自分のそれは、所々焼き切れているのではないかと思う、今日この頃である。 なにか自衛が働いているのかもしれない。 山を越えた向こうの、地震に…

生菓子のカード

生菓子の箱の中に入れられた説明カードが好きなので、捨てられる前にこっそりとポケットにしまって、あとで机の前に座ったときに日記のその日のページに糊付けする。 菓子の由緒や食べ方が記されたカードが何故好きなのかというと自分でも言葉にできていない…

窓を開ける

一月一日だ。特に何かがあるわけではない。いつものように窓を開け、部屋の中に空気を取り込む。カーテンが膨らむ。今日は風が強く、少し暖かい気がする。カルディの10袋入りのドリップコーヒーを開ける。ホットなら無糖で飲めるようになってきた。コーヒー…