イーユン・リーの『自然のものはただ育つ』を読んでいる。少しずつ少しずつ。集中できてないなと思った時点で本を閉じて、しばらくしてまた読み始める。そういう読み方をしたい本。ボリュームはそこまでない。
この本のカバーは白い。そして、汚れやすい素材だと思う。鞄に入れて持ち歩けば、たちまち薄汚れる。
私は、本の管理が杜撰。所有している本ならぼろぼろになればなるほど良いと思っている節がある。汚れることがそこまで気にならない。書店でのカバーもつけてもらうことが滅多にない。
汚れに対して神経質になること、汚れてほしくないと願うことのコスト。コストという表現は少し嫌らしいか。何をどこまで許容できるのかという話。
この白い本を開くとき、日常の様々な出来事から切り離された、シンプルで遅い時間が流れている。でもね、白いカバーを外すと本体は深い緑をしている。見返しは茶色。そのギャップに驚き、私は植物の気配を感じた。