メモランダム

メモランダム vol.20

VALORANT VALORANTのプロの試合を見ている。このゲームに関わらず、そしてe-sportsに限らず、高度に洗練された動きはどれも美しいと思う。VALORANTについてはチーム内のコミュニケーション、セットアップのバリエーションや質、相手の構成や戦略の読み、個々…

メモランダム vol.19

本が読めないので 本を読んでいないわけではないが前のように読めなくなったので、読む為にTODOを持ち出している。細かなTODOの間に、この本を読む、というタスクを挟み込むのだ。さながら本のページに差し込む栞のように。小説は難しいが、エッセイ集だと一…

メモランダム vol.18

濃厚 他人の感情を摂取したい、とは最近の私にしては珍しいことを思う。つまりはブログを、日記を読んだらいいのではないでしょうか。どうやらまとまった思考の塊を読みたいらしい(それは小説ではない)。ラーメンでいう脂っこいものを食したい。粘度の高い…

メモランダム vol.17

身勝手 今日は私、折りたたみ傘持ってきたから好きなだけ雨降っていいよ、とずっと言ってるのに雨が降らない、降水確率30%。 よたよた 人気のない、絨毯のように柔らかい素材が敷かれた廊下、左右に過剰に重心を振って、まるでゆるきゃらのように歩く姿を防…

メモランダム vol.16

舌打ち きょうだいの家。懐かしの「メイド イン ワリオ」で遊ぶ。しょうもないミニゲームをテンポよくこなしていくこのゲーム、動体視力と反射神経があの頃と比べてだいぶ衰えているのがわかる。ミスすると私は舌打ちする。あ、舌打ちしてらあ、とその都度指…

メモランダム vol.15

展覧会 満開の桜が咲き誇る春の休日の公園は、まるで幸せの展覧会のようだ。その周りを歩きながら私は思う。嫌悪感や苛立ちは特に無く、そのような思いつきはシャボン玉として浮かびやがてパチンと消えた。 語彙 最近、わからないことを調べることが増えた。…

メモランダム vol.14

板チョコの背中 初めてやる背中の動的ストレッチの翌朝は背中がばっきばきに痛んで、板チョコ(ビター)を食べたいと連想する。私は筋肉痛が好きな質で、それは筋肉の存在を感知できるから。そのストレッチのせいなのか、あるいはただ単に疲れているからか、…

メモランダム vol.13

そわそわ イライラしている、いや、そわそわしている。私は電車に乗っていて先ほどまで本を読んでいた。ほんの数ページ読んで、ああこれ以上は無理、ちょっと休憩しないと、と思って本を静かに閉じてかばんにしまった。ステーキでもハンバーグでも数切れ食べ…

メモランダム vol.12

散歩 カーディーラーの窓越しの客は何故か不遜に思える。「高い買い物をする」ということに伴うある種の権威性か。グダっとしていて椅子にちゃんと座われていない男が無表情でスマホを操作している。 空が青い。 整理してる写真のことを考える。昨冬はとにか…

メモランダム vol.11

足首 特にこれといったことはしていないのに、右の足首が痛む。鎮痛薬を塗って一晩放置していれば治るかと思ったら痛みは引かず、数日ものあいだ悪化することなく淡々と痛む。ジョグでは痛まないのに歩くと痛むという謎。ジョグの方が「エキサイティングなこ…

メモランダム vol.10

恐ろしきこと 今日は、絶対、アイスコーヒーを、飲むぞー! と意気込んでふらふらしながらカフェへ。どう考えても空腹。腹に収めるべきはコーヒーではなくクッキー。だけど私はアイスのミルクコーヒーをテイクアウトで頼み、一向に溶ける気配のない氷をじゃ…

メモランダム vol.9

鈍る 長い休みの前のプールはいつもより人が多く、私は500m泳いだところで切り上げた。 昔々、少しでも泳げない日ができると(例えばテスト期間中)私たちは「体が鈍る(なまる)ね」と言い合った。休み明け、水をかくとすごく軽い感じがして嫌だと言った。…

メモランダム vol.8

「ベールの彼方に」 「この本を買ってほしい」と手に取ったのが『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』だったことはよく覚えている(その本を買った本屋は今は潰れ、不動産業者のオフィスになっている)。 ハリーポッターシリーズがめちゃめちゃ好きなので…

メモランダム vol.7

思考が過剰気味だ。楽しいが収拾がつかなくなると困る。 喋るより 喋るより書いた方が楽なにんげんだ。喋ることに極端に苦手意識を持っているわけではない。考えていることはある。話すことには事欠かない。それを場のTPOに準じて変換する作業が面倒という感…

メモランダム vol.6

貧血(仮) PMS(月経前症候群)の自覚症状がないのでおそらく何もないのだろう、むしろ生理明けに調子悪くなる傾向ないか私、と思っていたら、あ、なるほど、貧血か? と気づく。貧血気味であることは自覚がありつつ(献血行ったらヘモグロビンか何か足りて…

メモランダム vol.5

窓 開け放した窓からつめたい雨の匂いがする。人間には窓が必要だ。これまで生きてきて初めてそのことを実感する。 ブログ どうして毎日更新しないの? ブログを読んでいるとそう思うことがある。書くことなどたくさんあるだろうに、どうして書かないの? ど…

メモランダム vol.4

蛇口の栓 多分「精神的に調子が良くない」というのは、感情の蛇口の栓が一時的にぶっ壊れて、感情と思考の出力の調整が効かないという状態なのだろう。躁っぽければ感情と思考は過度に拡散していき、鬱っぽければ感情と思考は過度に深く濃くなる。適切な状態…

メモランダム vol.3

スタートの総量 4月1日というのはスタートの総量が他の日と比べ物にならないくらい多そうで、桜を見ながら私はげんなりする。この世界において「始まり」というものがあるとして、それを365日(場合によっては366日)で割ってくれればこれほど大きなエネルギ…

メモランダム vol.2

ゲートボール 広場の片隅でゲートボールに興じる人たちがいる。今日も陽ざしが強い。暑くてこれではやってられないと、木陰のベンチに腰掛ける。こつんこつんとボールを打つ音。笑い声も聞こえる。私は何をするわけでもなくスマホを操作し、上着のポケットに…

メモランダム vol.1

プール 慣れた塩素の匂いに安堵する。水にぬれたタイル張りの床をぺたぺたと歩いてプールに向かう。「泳ぐことってとてもシンプルだけど、同時に複雑で贅沢ね」と思いながら。事実、25mプールに使われる水でどれほどの人の命を繋げることができるのだろう。…