2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

寝る前の告白

ときどきだけども 一日の終わりの5分前に差し掛かり たりない が暴走する ことがある 暴れ回る精神をセーブするのは眠気とやらで 人間といういきものの制御機構は 正常に機能しているとご満悦だ たりない頭の片隅で

メタモン

小中学校の科目でいちばん苦手だったのが美術だった。 他の教科は通信簿の「5」を取ろうと思えば取れた(取ろうと思うことはそんなになかったのだけれど)。でも美術はいつも「3」とか「4」だった。 最近のこと。クレイアートを趣味にしたい。実験的試み。 …

足音

秋が過ぎ去ろうとしている。 とある曲を聴きながら歩いていたところ、気になる歌詞が耳に残った。 「世界はもっと面白いはずじゃない?」 君がそう歌うのは楽天主義だからなのかしら。絶望を知っているからこそ「世界はもっと面白いはず」と歌えるのではない…

首が痛い

寝違えた。ゆえに首が痛い。 寝返りを打つこともままならぬ、しかし私は、私の体は寝返りを打ちたいようで、ゆっくりゆっくりと少しずつ体を動かしていく。半覚醒状態で。 そんなに痛いなら動かずじっとしていればいいものを、と我ながら思うのだけど、人間…

はないちもんめ

スマホゲームのガチャが好きで、では何が好きかというと「ガチャを引く」という行為に含まれる蓋然性のようなものとそれに身をゆだねること、その結果が簡単にわかるということ(今回はSSR引けなかった)が楽しいわけで、そこから拡張し、そもそもキャラを所…

愛の名のもとに

「愛の名のもとにすべて許されると思ったら大間違いだからな」 歩いていたらふとそんな言葉が降ってきたのですが、特に何か手痛い仕打ちを食らったわけでもないのでした。むしろ何もない。ただ、人間の感情すべてが面倒だと思う夜があるわけです。それくらい…

梅酒

透明なグラスに氷を一掴みいれる。瓶の蓋をきゅぽんと開けると、とくとくと梅酒を注ぐ。いい梅酒だ。とろみを帯びた琥珀色の梅酒。デスクライトにかざすと半透明で、成分がまるで潮流のように、けれどゆっくりと揺蕩っている。まごうことなき日曜日の夜。特…

小島を切り崩す

小島を切り崩す それはとるにたらないことなのだと 気づくことから始めてみたら? ホワイトソースの海に黄金色の卵の島 かけられたチーズはとうに冷め 固くなりつつある とるにたらない存在なのね私って ぼそりと呟く 対峙する相手は悪魔的な笑みをたたえ、…

プラタナス

プラタナス。学名はPlatanusで、スズカケノキ科スズカケノキ属に属する植物の総称。落葉広葉樹で大きな葉が特徴。確かに茶色く乾いた葉が地面のあちらこちらに落ちていた。プラタナスの葉っぱは大きい。私の手は小さい。 園内ではカエデの紅葉や秋のバラ、菊…

途中経過

気づけば1周年である。 haruno1114.hatenadiary.jp この件について特別書きたいことはないが、たくさん書くことができて良かったと思う。あっという間に感じる一年も、一日一日の堆積である。できることならもう少し素敵な文章を書きたいものだ。自分の中で…

ブラックガムの包み紙でメダルを

ガムは普段たべないのだが起きたいのでコンビニでブラックガムを買う。半年に一回くらいのガムだ。 長方形の包み紙にぴーと折り目をつけて破く。縦と横が同じサイズになった紙を私は折り始める。 手が止まった。折り方を忘れた。 折り紙のレパートリーは鶴と…

夜明け

夜、私は歩いていた。歩くのは好きだ。 人がいない。世界に自分ひとりだけなのかもしれないという馬鹿みたいな妄想を、時々やってきては過ぎ去っていくタクシーが搔き消す。 当たり前なのだけど、夜は暗いものでいろいろなものが闇に飲み込まれていて、カメ…

健康

視力が下降の一途をたどっている。ひとえに自分の不摂生のせいだけれど、視力だけでなく、先の健康診断では2項目引っかかってしまい「どうしたものかな」となっている。元気いっぱいだけれど数値的には微妙という状況は、病院を受診するのも躊躇う。健康保険…

ムーンサイドリバー

モレスキンもどきを使うペースが遅いのでなかなか使い終わらない。仕方ないので些細なことを書くノートにする。読んだ本に関するメモや備忘録(私は「白菜チヂミ」を作りたい)に。 2021年6月30日(水)のメモより。 ムーンサイドリバー 川のほとりに住む少女 …

ジョグ vol.4

ジョグ。雪の降らないこの町は、走るのにぴったりの季節を迎える。 雨も上がり、路面は黒々と濡れそぼる。乾いているときより街灯の光が柔らかなように思えるのは錯覚だろう、しかし、雨上がりの夜の町を走るのは楽しい。 「頭が良くなりてえな」と、私は走…

レディバが弱い

そろそろレディバをてもちポケモンから外そうか考えているのだが、こうなったら君がどこまでいけるか(私が君をつれていくことにどれだけ耐えられるか)知りたいという好奇心が湧いてくる。ポケットモンスターに登場するポケモン、レディバのことである。 zu…

好きなように

普段文章を書くとき、手が止まることはあまりない。書くことに事欠かない。迷わないし困らない。 だけど、今はどうだ。何かを書こうとするとき、頭の奥が鈍く痛む。首の裏側が、喉が痛んで苛々してくる。私はタイピングする手を止め、パソコンを脇に押しやり…

幼児

電車に乗っていると(空いていたので私は端の席に座る)幼児2人を連れた女性が乗ってきた。おそらく兄妹だろう、兄の方はこれまた推測だけど『鬼滅の刃』の、炎の人、煉獄さん?の刀を模したおもちゃを手にしている。妹の方はベビーカーに座っていたが、兄が…

カルピスウォーター vol.2

久々にジョグ。久々ではあるけれど、ぎこちなさはあまりない。走ることも(速くは走れないにしても)体に馴染んできた感じがあって嬉しく思う。着実に自分を組み立てていくような。 帰りに自販機でカルピスウォーターを買う。本当はスポドリを飲みたかったの…

遺跡

川沿いの道はレンガを敷き詰めてできたもので、赤茶の道に紅葉がはらはらと落ち、両者はお互いに同化している。 川が見える。当たり前だが。紺碧の川面にマンションの影が落ちる。 歩くこの道が廃墟の一部だったらいいのに。歩きながらふとそんなことを思っ…