冷たい水

 たっぷり歩いた末に公園で唐揚げ弁当を食べ(あとはアイスコーヒーを飲み)電車で帰った。色々と、強制的に、すっからかんにしないといけないときが、ある。この世で最も好きな食べ物のひとつ、鶏の唐揚げとその下に敷かれた中太のパスタ、ご飯(胡麻がかかっている)、ほんの少しの柴漬け。テーブルつきのベンチに腰掛けてゆっくり食べる。アイスコーヒーに入れるシロップはカロリーオフのものにしたけれど、変な酸味がついていて少しがっかりする。少し離れたところで同じようにお昼ご飯をとっていたおじいさんとおばあさんのうち、おじいさんの方がスタバのタンブラーで何か飲んでいて、いいなあタンブラー、と思った。そのうち何かしらのタンブラーを手に入れたいと思っているところ。帰りに、ポルノグラフィティのアゲハ蝶を聴く。「冷たい水をください できたら愛してください」のパートのところで「本当そうだよな~」と頷く。そのパートだけ何回も聴く。お出かけ中の冷たい水って奇跡みたいなものだと思う。自販機やコンビニ、スーパーで買えばいいじゃん、家で水筒に詰めればいいじゃん、その通りだけど、プラスチックのウォーターボトルを愛用しているから保冷機能は皆無だし、出先で飲料水を買うのって癪に障る。家に帰って、氷できんきんに冷やした水をがぶ飲みした。おいしかった。