2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧
まっ白なガードレールがのびている 布団みたいにからだを干す 昼 道端のガードレールに私のからだを干す。上着のポケットからスマホと財布と鍵がぼたぼたと零れ落ちて、何かを削いだ分、陽光をたっぷりと吸収して膨らんでいく、みたいなことをやりたいなと思…
感情が一分一秒、は言い過ぎだな、一時間単位一日単位で変化している。私にとって感情とはそういうものかもしれないし、何十年と付き合ってきたから今更致命傷は追わないにせよ、移ろいゆく喜怒哀楽の感情、いや、喜怒哀楽という風にはっきりと区分できない…
行った場所リスト ここ数年で自分が訪れた場所を手書きのリストにしてみたのだった。ひとつも忘れることは無い、印象深い思い出。 教科書 世界史と地理を勉強し直そうと思った。現代のニュースを理解するには歴史を学ばねばならない。高校の時にどの会社の教…
散歩に出かける。星と星をつないで星座ができるように、私は点と点とつなげて一つの散歩を作り上げる。 Hotto Mottoは対岸にあるので 昼食を確保しないまま歩き始めてしまった。お目当ての春巻きはあくまで春巻きであり昼食ではないから、道中のコンビニで適…
引き出しの奥にたくさんの薬があったので、面白そうだからと、私はぷちぷちと中身を出していく。それは私の薬ではない。私は久しく病院に掛かっていない。 オレンジとベージュのカプセルは見た目からして飲みたくなるようなビジュアルで、大量服薬というのを…
スマホのケースを買った。今までの私は勇敢にも(そして同時にそれは愚かなことだが)剥き身でそのままケースをつけずにスマホを使っていたのだが、昨年の暮れあたりだったと思う、派手に割った。背面から前面にかけてひびが入り、カメラ周りは特にひどかっ…
思うところがあって、昨年の11月ぐらいから基礎体温を測り、体重計に乗っている。飽き性で続かないところがある私にしては珍しく、2月になっても続けている。習慣になったといえばその通りだが、スムーズに習慣にできるものとできないものがあるわけで(続け…
朝。10分から15分の時間を使って少しばかり歩く。外に出たとき、あまりにも空が綺麗に思えたから。建物のかげから差し込む朝の日差しは鋭く、同時にやわらかい。もう少し、何のためでもない、自分だけの世界を味わっていたかった。 黙々と歩く。 生きること…
散歩。ううう寒い、と背中を丸め上着のポケットに手を突っ込み不承不承歩き始める。 今日は殊更に冷える、毎夜毎夜言っている気がする。そういえば今日は何日だっけ。2月15日? そんな馬鹿な。「そんな馬鹿な?」では、私は一体今日が何日であればよかったと…
ミスタードーナツでドーナツを買う。好きなドーナツは、上から順番に、ダブルチョコレート、チョコレート、チョコファッション。ぜんぶチョコ系。 たくさんたくさんドーナツを買うのが好きだ。できるなら、お金と胃袋と摂取カロリーが許すなら、私はたくさん…
小学生だった私たちは、何か月後かに入学することになる中学校までぞろぞろと歩いて向かっていた。傍目から見ればそれはピクニックに見えなくもない、賑やかな隊列だっただろう(だって私たちはあともう少し経ったら「中学生」になれるのだから!)。未来へ…
波の揺らめきは星、それとテトラポッド。 たくさん歩いた。何時間もかけて歩いたのに、帰り道はバスで数十分だったところも含めて良いお出かけだったと思う。
1時間ばかり歩く。途中、心なしか息が荒くなり足がどんよりと重たいと思ったら、意識しないと気が付かなそうなゆるいゆるい上り坂だった。人生も同じようなものだとしたら、嫌だなと思った。真綿で首を絞められるような。
ずっとマッシュルームでいいのに マッシュルームにパン粉をまとわりつかせ、油でからりと揚げたものを口に頬張ると、きのこ独特のエキスが口の中に広がり、それはまあ、とっても美味しい。いわばおまけのようなマッシュルームのその味に私は驚き感動し、思わ…
あなたの不機嫌は私を縛るのだと知っているならまだしも知らないということの罪は重たいと私は思う だから私は3cm大の飴を常備する 真っ赤な色をしたいちご味の飴をおや指とひとさし指でつまんであなたが口を開けたら口の中へ押し込んでやる カランコロン…
空腹は最上のスパイス 底に落ちたときは、体の内側で蛇がのたうち回っているよう(痛みと吐き気と) 情景にあった曲を記憶の底から引っ張り出すのが私は上手い 川は風の通り道 ほうれん草とベーコンの組み合わせは最適解 スマホとタブレットは視界に入れない…
思考が途切れることの無いように、長く長く走りたいという欲求が時々沸いてくるものだ。その欲求に従い、いつもより1㎞だけ長く走る。本当はもっと長く走るべきだが、夜は遅い、今は昼間に走りたい気分ではない。 とはいえ、明確に何か考え事をしながら走る…
久しぶりに爪にマニキュアを塗る。今日はブラウン系のものを新たに一本買った。 爪を塗ってると本を読みたくなる。きちんと両手で本を支えて顔の正面に持ってきて厳かに読むのだ。表紙にかけた指、塗られた爪。「どうだ、私は本を読んでいる!」という気持ち…
唐揚げ弁当 公園のベンチに座って唐揚げ弁当を食べる。唐揚げ四個に対してご飯は大盛(この「大盛」とやら、少し量が多かった。次の機会があるなら大盛にしなくても大丈夫だろう)。唐揚げ一個に対して、ご飯を四分の一ほど食べればよい計算。簡単な計算だ。…
向いているかどうかはわからないが、機織りをしたいと思う夜。淡々と黙々と機織り。