2024-01-01から1年間の記事一覧
森美術館に行くための、52階から53階に上がるエスカレーター(とそのエントランス)は結構好きだなと思う。どこかの(某ネズミの国の)スペースマウンテンだかそんな名前のアトラクションのエスカレーターに似ている。ああ、あのアトラクションももう終わり…
どうやってもノートが増える。細胞分裂のようにノートが増えていく。私の興味関心が弾ける度にノートが増える。そして、そのうち細胞は死ぬ。ノートは燃やす(焼却処分)。これがノートだからまだ良い。化粧品やゲームや服だったら、ここまで穏やかではいら…
本を読もうとしている。何故? 何故だろう。別に読まなくてもいいのだけれど、読んだ方が連鎖するからだろうか。コンボがつながりやすく、稼働し続けるから。 読み方を少し変えた。変えてから今のところうまくいっているように思うので、それを記録していく…
出かけた当日はさほど日記を書かない。だいたい朝に書いた分だけになる。帰ってからは何も書けない。そして出かけた翌日もまた、日記を書くのが辛い。それが面白い。 心が硬直しているようなのだ。多分、あまりに充実しすぎて、また色々なものを溜め込んで、…
Hiと挨拶され「こんにちは」と返し、一瞬気まずい空気が流れ、お兄さんと「ふ」と笑い合い、私はラテを注文した。観光客が多いこの店で、この時間帯であれば、「日本人」の方が少ないのかもしれない(「」にしているのは、私にはよくわからないからだ)。店…
東のエスカレーターは、みんな左側にばかり立つ。そして、一般的にエスカレーターは歩いて上らない方がいいらしく、そう案内しているところが多いし、条例が制定されているところもあるくらい。 私が生きてるうちに、左側も右側も乗ることが当たり前になるの…
冷蔵庫で冷やされパキパキに固まった砂糖が鱗みたいにまとわりついているドーナツを取り出すと、マグカップに牛乳を注ぎ、少し時間を置く。 読みかけた本のことか、はたまた別のことか、何かを考えながら惰性でドーナツを食べてしまい、それを牛乳で流し込む…
朝、タオルケットを畳みながら(最近きちんと畳むことにはまっている)うだうだ言ってないでいますぐ眠りたい、と思う。過去の経験的に二度寝で至福を味わえるか後悔に襲われるか、どちらがどちらを凌駕するかの確率は半々ということを理解しているし、そもそ…
スーパーの片隅に奴はいた。ひっそりと、ではない、だいぶ存在を主張して。しかしきちんとスーパーという空間に馴染んでいた奴。果汁100%のオレンジジュースの機械。 その日その時の私は、色々あってイレギュラーな心持ちで、普段行くことのないスーパーに立…
帳尻を合わせるように落ち込みたい気持ちがあって、何か良い曲がないかしらと探してみるも、あまり気分に合う曲がない。手軽に酔えるお酒があるように(私はそういう風にお酒は飲まないのだけど)手軽に(任意のタイミングで)落ち込むきっかけになる曲があ…
『ヴィトゲンシュタインの愛人』を読みながら、現代に生きる(つまり人類は絶滅してない世界)私であっても、思索というのは結構こんな感じ(ぶつ切りで連想的で気まぐれな)になるのではないか、ということを万年筆でカリカリと書いていたら、「結構」を「…
色画用紙と一つ穴のパンチを購入し、ミニ6手帳にとじてみる。やりたいゲーム、読みたい本、調べたいこと、行きたいお店・場所、欲しいもの・・・。各項目ごとに色画用紙の仕切りページを挟んでいく。文字色の黒とリフィルの白、手帳本体の赤の世界に、色が増…
夜の電車、街から帰るのではなく街に向かいやがて通り過ぎ、次なる街に行く、そういう「始まり」の乗り方をしたいと、ふと思う。昔、夜行バスに乗るために「夜を行く」乗り方をしてとても高揚したことを思い出す。いつも夜は帰ってばかりだから、たまにはそ…
寝落ちすることが以前よりも減り、その日を振り返りながら眠りにつくことが増えたことで、「ああ、死ぬまでに残った時間がまた一日減ったんだなあ」と思うことも増えた。落ち込むわけでもなく、ただの事実としてそれを受けとめる。明日は何ができるかなと頭…
失くしたと思って打ちひしがれてたユニボールワンF(お値段330円)がドキュメントケースの底にあったのを見つけたので、今日は最高の一日だった。明日またがんばりたい。このペン、デザインという観点だけ考えて何本あってもいいです。ただ値段が330円なので…
ここ数ヶ月、なんかさらっと日々が流れているような気がして、私こんなに「頑張ってる」のになんだかなーという気持ちで凹む(あと、ここで「頑張っている」という考えが出てくることがまずいとも思う。頑張るな。頑なにならない。) 多分だけど、今この瞬間…
駅に着いて、当初予定していた切符を買うのをやめ、代わりの切符を買った。今日はやりたいと思っていたけどできていなかったことをやる日にしようと思った。 続きを歩いて、砂浜を訪れ波の音を聞き、高い建物に上って、山を眺め、川を写真に収めた。ストック…
どぅああああああああ!となった感情の奔流を、私は書くことで整理したいと望んでいて、それ自体はむずかしいことではないのだけど(少しずつやればいいのだ)問題は、如何にして書くか、ということである。 手書きでもパソコンでもスマホでも、書いている最…
VALORANT VALORANTのプロの試合を見ている。このゲームに関わらず、そしてe-sportsに限らず、高度に洗練された動きはどれも美しいと思う。VALORANTについてはチーム内のコミュニケーション、セットアップのバリエーションや質、相手の構成や戦略の読み、個々…
マスカーニャというポケモンは嫉妬深いポケモンとされているが、嫉妬というのはいい感情だ。マスカーニャというポケモンについて考えるとき、私は嫉妬を柔らかく考えることができる。いつもはハードなそれは、マスカーニャという愛くるしいポケモンを通して…
ここ数週間、休みの日は一人用の土鍋でぐつぐつと麺を煮ている気がする。小麦を摂りたくなるのだ。白菜をざく切りに、一人鍋用の素を入れ、幅広の麺を入れて、白菜をのせ揚げ玉を散らし、蓋をする。20分くらい辛抱強く待つ。 小麦を存分に食らうべく幅広の麺…
好きな曲とか、好きな食べ物とか好きな場所とかについてのリストを考え、書いているときがいっちゃん(一番)楽しいまである。 トラベラーズノートを使いあぐねている。色々書いてみたけど、どれもトラベラーズノートの外に飛び出していく。好きなものリスト…
前に進むことではない あくまでこれは前に進めることの話 私はカヌーに乗っていて両手でオールの柄を握る とろりとした川面に(下流で波がほとんど立たない) オールをゆっくりと沈める そしてゆっくりと水を押し出す カヌーはなめらかに前へ進み始める 私の…
日記めいたものを書いていると自明なことなのだけど、文字数は時間に比例する。それは、私がペンを握れば書くことに詰まることがないから成立する式で、その日、どれくらい日記を書くことに時間を割いたかは、文字数を見れば瞭然である。 で、だ。 私は、A5…
先日、久々に自転車を漕いだ。川沿いを走り、海に行ってみよう、という目論見だ。この機を逃せば当分自転車には乗らないだろうと思ったので、7キロぐらいの折りたたみ自転車を担いで、よろよろと歩く。元気である限りやりたいけど、どうなのだろう。 ペダル…
久々。どうしてジョグを?てっとり早く疲れたいから。あとは、元々その気だったから。どういうことかというと、そもそも歩くことを習慣づけようと思ったのは、自分のメンタルヘルスとして、そして運動不足を少しでも解消したいからで、歩くことができなけれ…
「絶望がまるで血のようにだらだらと体の外へ流れていくみたいだ」というのは、川沿いの冬の桜の並木を歩いていたときにひらめく、私の中のささやかな発明。それが正しいのか正しくないのか、新しいのかそうでないのかは二の次で、「お、いいね!」と思える…
雪はおおかた溶けた。昨晩歩いた道と同じ道を同じくらいの時間に歩く。雪が降ると夜なのに明るいことを知る。降りしきる雪の影が街灯の光で生まれることを知った。雪はおおかた溶けてしまった。雪景色が剥がれ、濡れてつやつやと光る慣れ親しんだ街がそこに…
好きな漢字というのはいくつもいくつもある中で、曇も好きな漢字である。書いていていつも楽しい。曇天という熟語は、曇のぎっちり具合に対して、天のあっけらかんとした素朴さの対比がいい。朝の散歩は、曇天の下、30分くらいゆっくりと。 音楽で容易く気分…
一月の行動を「靴紐を結ぶ」にした。 一月の行動は「靴紐を結ぶ」にした。 というのも、私はスニーカーを愛用しているだが、靴紐を結んだまま履いたり脱いだりしており、それだとやはり変なところに歪みが出たり、遊びができて足にも良くないなと思ったのだ…