小麦

ここ数週間、休みの日は一人用の土鍋でぐつぐつと麺を煮ている気がする。小麦を摂りたくなるのだ。白菜をざく切りに、一人鍋用の素を入れ、幅広の麺を入れて、白菜をのせ揚げ玉を散らし、蓋をする。20分くらい辛抱強く待つ。

小麦を存分に食らうべく幅広の麺にしている。普通のうどんでは満足できない(という言い方は、少々危なかしいと思うが)。

気のせいか、実際そういうふうになっているのか、無心に麺にかぶりついていると(啜ることはできない)ぼうっとしてくる。血糖値が上がっているのだろうか。

同じく小麦を食っている感を味わえる食べ物といえば二郎系のラーメンで、二郎系を食べているときの背徳感がいい。体に一定の負荷をあえて課しているような感覚は、筋トレや有酸素運動に近しいものがある。人間、刺激が欲しいのだろう。小麦でできた麺(きしめんのように太いものに限る)を食べてるとき、生きてるって感じがする。