2024-01-01から1年間の記事一覧
先日、久々に自転車を漕いだ。川沿いを走り、海に行ってみよう、という目論見だ。この機を逃せば当分自転車には乗らないだろうと思ったので、7キロぐらいの折りたたみ自転車を担いで、よろよろと歩く。元気である限りやりたいけど、どうなのだろう。 ペダル…
久々。どうしてジョグを?てっとり早く疲れたいから。あとは、元々その気だったから。どういうことかというと、そもそも歩くことを習慣づけようと思ったのは、自分のメンタルヘルスとして、そして運動不足を少しでも解消したいからで、歩くことができなけれ…
「絶望がまるで血のようにだらだらと体の外へ流れていくみたいだ」というのは、川沿いの冬の桜の並木を歩いていたときにひらめく、私の中のささやかな発明。それが正しいのか正しくないのか、新しいのかそうでないのかは二の次で、「お、いいね!」と思える…
雪はおおかた溶けた。昨晩歩いた道と同じ道を同じくらいの時間に歩く。雪が降ると夜なのに明るいことを知る。降りしきる雪の影が街灯の光で生まれることを知った。雪はおおかた溶けてしまった。雪景色が剥がれ、濡れてつやつやと光る慣れ親しんだ街がそこに…
好きな漢字というのはいくつもいくつもある中で、曇も好きな漢字である。書いていていつも楽しい。曇天という熟語は、曇のぎっちり具合に対して、天のあっけらかんとした素朴さの対比がいい。朝の散歩は、曇天の下、30分くらいゆっくりと。 音楽で容易く気分…
一月の行動を「靴紐を結ぶ」にした。 一月の行動は「靴紐を結ぶ」にした。 というのも、私はスニーカーを愛用しているだが、靴紐を結んだまま履いたり脱いだりしており、それだとやはり変なところに歪みが出たり、遊びができて足にも良くないなと思ったのだ…
色々あって(いや、本当はそうでもない、簡単なことで、しかし私はその簡単なことを言葉にするのが億劫なだけ)しばらく本を読んでいなかった。一冊の、さして長いわけでもない本を年末からずっと読んでいた。読み始めたときの高揚は褪せ、風味の抜けた、や…
蒼山幸子のPANORAMAを聴きながら散歩。「音もなくキスをしたら 瞬く間に街はパノラマ」というフレーズが素敵。名もなき感情を整理することなく、箱に詰めて閉じ込めるわけでもなく、大気にさらして、外界と内面が接続して、まさしく世界が横長に広がっていく…
なんとなく、死刑について考える日だった。 こういうタイトルにして、こういうタイトルの内容のことを書くと、そりゃあそういう話だよね、というお決まりな「匂い」みたいなのが嫌で、死刑という言葉の(そして実態の)厳しさに反するように柔らかくそれを語…
私はもう、星(つまりはてなスター)がどういうものなのか、考えるのをやめてしまったのだけど(それは、人の数だけはてなスターがあるだろうから)引用スターだけは昔からけっこう嬉しい。自分の発する言葉に誰かが面白いと感じるならば、それはどういう言…
仕事で少し、ほんの少し関わる人に、変化球を投げる人がいる。その人のことが苦手だ。 仕事をしていると「これはバッティングみたいだ」と思う。そして、私は基本的に球を打つことが好きだ。 その人は、さながら球種も球速もばらばらなピッチャーマシーンで…
電車に乗る。街並みがぐんぐんと過ぎ去っていき、また近づいていく。時折遠くの景色を見ることができる。冬の空の青、たかさ。それを見たとき、自分がめちゃめちゃ生きているのだ、ということを実感し、恐れに似た感情を覚える。とても空腹で、胃がそれを訴…
考えてみれば、私の場合「嫌いな色」というのは存在しえないのではないか。私に似合わない色はある。私の好みではない色もある。でも、嫌いな色は無いのかもしれない。色を嫌うとき。そこには過去の出来事、感情があって、嫌な出来事や苦々しさと色が結びつ…
撮った写真ファイルの中から毎月10枚を選ぶ。 2019年から始めて、500枚以上の写真を、初めてアルバムに整理した。それまでは乱雑にせんべいの缶に入れていたのだけど、アルバムに収めたくなったのだ。撮った瞬間を共有する相手がいない写真がほとんどで、ど…
その電車に乗りたいので、遠路はるばる電車を乗り継ぎ、乗りたい電車に乗り(正確には、電車に乗りたいというよりは、その路線を走破したかったのだけど)公園を散策して帰宅した。 椿 忘れられたボール キャベツではない、おそらくは たまごサンドを食べた…
セロテープを買った。 それまでメモや切り抜きをノートに貼るとき、それが糊じゃない方がいいときはマスキングテープを使っていた。そのマスキングテープが切れてしまったので、セロテープを買った。 新しいマスキングテープを、違う色、違う柄のものを買え…
共感のネットワーク 共感というものが、自分の体内にある神経系のネットワークを縦横無尽に駆け抜けるならば、自分のそれは、所々焼き切れているのではないかと思う、今日この頃である。 なにか自衛が働いているのかもしれない。 山を越えた向こうの、地震に…
生菓子の箱の中に入れられた説明カードが好きなので、捨てられる前にこっそりとポケットにしまって、あとで机の前に座ったときに日記のその日のページに糊付けする。 菓子の由緒や食べ方が記されたカードが何故好きなのかというと自分でも言葉にできていない…
一月一日だ。特に何かがあるわけではない。いつものように窓を開け、部屋の中に空気を取り込む。カーテンが膨らむ。今日は風が強く、少し暖かい気がする。カルディの10袋入りのドリップコーヒーを開ける。ホットなら無糖で飲めるようになってきた。コーヒー…