手帳

 色画用紙と一つ穴のパンチを購入し、ミニ6手帳にとじてみる。やりたいゲーム、読みたい本、調べたいこと、行きたいお店・場所、欲しいもの・・・。各項目ごとに色画用紙の仕切りページを挟んでいく。文字色の黒とリフィルの白、手帳本体の赤の世界に、色が増え、めくるだけでただ楽しい。そもそも内容が未来志向なだけに、手帳に触れる頻度が増え、やりたいことについて考える機会が以前より増して、さらにいい感じになった。やってみて正解だった。

 ページをぺらぺらとめくりながら思う。「このままのペースで、全部消化するのは無理」。やりたいことを1つ消化すると、他にやりたいことが3つ増える具合だ、終わることのない、いたちごっこ。自分としてはそれでもいい。何を選び何を選ばないのか。そのときの私の状況と気分で変わっていく世界線の気配に、ぞくぞくするくらいだ。オムライスを食べるか、カルボナーラを食べるか。その選択どちらを採るかで既に道が分かたれていく。私はどちらでも構わないと本心から思う。手帳をめくるたびに、ぱきぱき道が分岐していく。樹木の枝がどんどん伸びて分化していく。

 このままでは終わらないし(終わらなくていい、むしろ火を熾し続けなければならない)なるべくたくさん消化したいので、2月は本を読むペースが上がった。4冊ぐらい並行で読んでいるので、1冊あたりの進捗はそこまでじゃないから実感がないけれど、ここ数か月の中では本を読めた方だろう。この調子で他のことも。何かをやりたいと思えるための土台整備も引き続きやっていく。