落葉

人を刺して殺して燃やす夢を見た。

私は部屋の中にいて、後ろの扉を開ければ包丁を持った人が大勢いて、その人たちが私を刺すことがわかっていた。人を殺したのだから自分が殺されるのは道理だと夢の中の私は理解している。

「夢で人を殺しても動揺しないように!」とインターネットでは書かれている。動揺、というよりは、興味だろう。夢はいつだって面白い。想像だにしない光景を見せてくれるから。

 

青い空に紅葉はよく映える。枝の先に近づけば近づくほど、こっくりと赤く染まっていく桜の葉。道に落ちた葉っぱは温かな色をしている。ゆっくりと桜並木を歩く。通勤する人々に追い抜かされてばかりだ。写真を撮ろうと取り出したコンデジはバッテリー切れだが身に覚えがない。使わなくても消費されてしまう?だとしても…。撮ろうという意欲はすぼみ、どうも冴えない朝であった。