ブラックガムの包み紙でメダルを

 ガムは普段たべないのだが起きたいのでコンビニでブラックガムを買う。半年に一回くらいのガムだ。

 長方形の包み紙にぴーと折り目をつけて破く。縦と横が同じサイズになった紙を私は折り始める。

 手が止まった。折り方を忘れた。

 折り紙のレパートリーは鶴とメダル(その1)とメダル(その2)と手裏剣。そのなかのメダル(その1もその2も)の折り方を忘れた。むう。むくれる。仕方ない。スマホで調べる。すぐに折り方を見つけることができた。折り紙の折り方の本なんて、このスマホ時代では不要なのだろうか。いやいや、折り紙の本の情報量も素晴らしいものがある、はず。

 スマホが表示する折り方を読んでいたら無事に折り方を思い出すことができたので、あとはするすると折った。折り紙、はまってみようかな。すぐ飽きるだろうけれどさ。

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 なかなかいい感じである。ブラックガムの包み紙、なかなか良きだな。メダル(その1)のほうがメダル(その2)より好きだ。今日も働いた私にメダルを。いいや。思い直す。別に称えられなくていい。メダルもいらない。たまに折り紙でもしようと思える心があれば、それだけで。