そろそろレディバをてもちポケモンから外そうか考えているのだが、こうなったら君がどこまでいけるか（私が君をつれていくことにどれだけ耐えられるか）知りたいという好奇心が湧いてくる。ポケットモンスターに登場するポケモン、レディバのことである。
ポケットモンスター ソウルシルバーを始めたのはここ最近のことで、以来、ちまちまと進めている。12時間くらいのプレイ時間でようやく3つ目のバッジを手に入れた。コガネシティのジムリーダーであるアカネちゃんのミルタンクは、一度も「ころがる」を使わず、ゲーム中の少年と交換し、みるみるエースとなった私のイワークはただひたすら「ふみつけ」られた（「ふみつけ」ってなんか、ドキドキする表現だと思うのは私だけだろうか）。アカネちゃんのてもちポケモンのピッピとミルタンクは、ヤドンとイワークとベイリーフでなんとか倒した。ジムリーダー戦で、てもちのレディバは一度も登場しなかった。
というのも、私のレディバは異常に「こうげき」値が低い。唯一のこうげきわざである「れんぞくパンチ」はぶつりわざだというのに、これでは相手のHPをなかなか削れない。格下の野生ポケモンですら倒すのにてこずる始末、レベル上げも足を引っ張っている。
逡巡した結果、どうしてもボックスに移せずてもちポケモンとして道中のお供に連れていくわけだが、別にレディバが好きなポケモンというわけもなく、可愛いと思うわけでもなく、愛着もなく、なのに連れていく。
「こうなったら」という気持ちが一番かもしれない。いちばん弱いけど、いちばん使いづらいけど、でも、君（レディバ）を見捨てたら、私はこの年になって始めたポケモン、その遊ぶ意味を見失う、そういう感覚。
ポケモンそれぞれ４つ覚えられるわざのうち、4つすべてをこうげきわざにするなんて、そんなことしない。「なきごえ」や「いやなおと」を効果的に使うし、どくやねむりの状態異常わざも駆使する。私はポケモンの遊び方を自分の中で再構築していて、レディバはその1つの要素なのだ。おそらくは。少なくとも私は「レディバ問題」をそのように捉えることにした。
