愛の名のもとに

 「愛の名のもとにすべて許されると思ったら大間違いだからな」

 歩いていたらふとそんな言葉が降ってきたのですが、特に何か手痛い仕打ちを食らったわけでもないのでした。むしろ何もない。ただ、人間の感情すべてが面倒だと思う夜があるわけです。それくらいは言わせてくれよ。ああ、感情のメーターの針振れる幅がもう少しだけ狭かったらどんなに良かったか、と思う私は、自分が繊細だと喧伝するつもりはなく(それはとうの昔にどうでもよくなった言葉)感情が振れるということはエネルギーを要するのだということを言いたい。たっぷり眠ってまた明日楽しいことをしよう。そう思います。