2021-11-21 梅酒 透明なグラスに氷を一掴みいれる。瓶の蓋をきゅぽんと開けると、とくとくと梅酒を注ぐ。いい梅酒だ。とろみを帯びた琥珀色の梅酒。デスクライトにかざすと半透明で、成分がまるで潮流のように、けれどゆっくりと揺蕩っている。まごうことなき日曜日の夜。特に何をするわけでもなく、先ほどからグラスをゆらゆらと揺らしている、そんな私。