変化球

仕事で少し、ほんの少し関わる人に、変化球を投げる人がいる。その人のことが苦手だ。

仕事をしていると「これはバッティングみたいだ」と思う。そして、私は基本的に球を打つことが好きだ。

その人は、さながら球種も球速もばらばらなピッチャーマシーンで、読めない。打つことはできるけども、球を過剰に予測しがちなので疲れる。悪い人ではないだろうけど、気分のムラはこちらを疲弊させる。

でも。

私もたぶん、そういうタイプの人間なんだよな、と思う。同種。実に気まぐれなのだ。そのことを自覚しているから、変化球おじさんよりは威圧的にならないよう、糾弾の香りをなるべく発しないよう、生きていて、それはうまくいってるのかしら。おじさんと同じように、周囲を恐れさせているのかもしれないな、と思う。