生菓子のカード

生菓子の箱の中に入れられた説明カードが好きなので、捨てられる前にこっそりとポケットにしまって、あとで机の前に座ったときに日記のその日のページに糊付けする。

菓子の由緒や食べ方が記されたカードが何故好きなのかというと自分でも言葉にできていないが、そもそも「カード」というものが好きなのだから仕方がない。小さな面積、限られた文字数、選ばれる言葉たち、表現、完結された世界。

私ではない人が買ったチーズガーデンのチーズケーキのカードは、今まで出会った説明カードの中でも指折りで心ときめくものだった。白地に商品の説明。裏には野草のイラスト。これがとても愛らしい。

商品説明の面かイラストの面か、どちらを表にするか少し迷い、私はボールペンでチーズケーキの説明を日記に書き写していく。そしてその隣に、イラストの面を表にしたカードを貼り付けた。