QOL

 スマホのケースを買った。今までの私は勇敢にも(そして同時にそれは愚かなことだが)剥き身でそのままケースをつけずにスマホを使っていたのだが、昨年の暮れあたりだったと思う、派手に割った。背面から前面にかけてひびが入り、カメラ周りは特にひどかった。カメラ部分が少し陥没したのでは? というくらい、ひどい有様だった(それでも機能としては問題なく使用できていて、これからもスマホのカメラを使っていくつもり)。慌てふためいて、その日中に安いカバーを急いで買って応急処置としてつけて、以来そのままで過ごしてきた。

 透明なカバーなので、ひび割れなどもわかる。あんまり気にしてこなかったけれど、第三者の視点をイメージしたとき「あ、これ恥ずかしいやつかもな」と最近になって気づいた。我ながら遅いと思うが、とにかく気づいた。そんな経緯で、きちんとしたスマホのケースを買ったというわけだ。

 このケースは以前からちょくちょく購入しているシリーズで、質としては素晴らしいものだと思う。熱意をもってプレゼンできるぐらいには気に入っているスマホケースなので、ケースを替えたその日から私は結構ご機嫌なところがある。あ、QOL(Quality of life)というのはこういうことだな、と思った。