2022-02-28 短歌 vol.1 まっ白なガードレールがのびている 布団みたいにからだを干す 昼 道端のガードレールに私のからだを干す。上着のポケットからスマホと財布と鍵がぼたぼたと零れ落ちて、何かを削いだ分、陽光をたっぷりと吸収して膨らんでいく、みたいなことをやりたいなと思っているけれど、いまだかつて実現したことはない。春がやってくる。