2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

よくふってから

「よくふってからお飲みください」とラベルに書かれていた生茶を、よくふらずに8割ぐらい飲んで、少し落ち込む。そんなの見ないって。 貯金した小銭を少しずつ減らす為に、散歩の道中にたまにペットボトルの飲料を飲もうと思って110円で生茶を売ってくれる自…

長い一日

ツバメノートの罫線は、個人的には少し幅が広く、もう少し狭いノートがあればいいなと思いながら、A5のツバメノート横罫を開く。一日一ページ、気が向いたときの雑記帳。先日のデ・キリコ展の際に持って帰ってきたパンフレットをハサミで切り抜き、せめてパ…

氾濫と拡張

気がつけば、右の手首の裏側に痣ができている。覚えのない痣だ。いつぶつけたのだろう。どうして私はそれを、15時ぐらいになってようやく気付いたのだろう。 腹や二の腕や太ももや、そういうところには余分な脂肪がついているというのに、手首だけは細く、断…

散らばった写真

ネットプリントで現像した写真の束から一枚一枚と写真を手に取り、裏側に日付と場所を書き込む作業をしていると、タンブラーを倒してしまい写真に水がかかった。 やれやれ。幸い、水浸し、というほどのものではないから、床に写真を撒いて時間をかけて乾かす…

眼差し

眼差しで人を殺せなくてよかったなと思う。人類はとっくに滅びていたでしょう。 私が子どもの時「ウインクキラー」という遊びがあり、あれが遊びで良かったと思う。目があってウインクしたら、相手は死ぬなんて、現実世界で起こっていいことではない。 と、…

日傘

日傘を買う。ガチなやつだ。 早速散歩のときは(散歩のときでなくても)差して歩いてみる。そんなに涼しくないような気がする。暑いものは暑い。が、そこに直射日光が当たるか当たらないかの違いが、ある。 日焼け止めを塗るのが嫌いで、嫌いという感情のた…

餃子弁当

餃子が好きだ。特に、スーパーで餃子の皮と、野菜(キャベツや白菜、ニラ、にんにくと生姜)、ひき肉を買い込んで、餡はそれらを混ぜて、適当に醤油とごま油とを入れて作り、皮は市販のものに任せて、黙々と包み、プレートで一気に大量に焼き上げる家の餃子…

正直言って、あんまり調子は良くないな。自分が好きな自分の状態とはかけ離れている、と自覚したところからすべては始まる、ということは、今まで何度も何度も書いたと思う。何度も何度も書いていいことだと思う。ここから回復しよう。波があることだから。 …

美術館の楽しみ方

先日、デ・キリコ展に行く。 上野公園は、上野の森美術館付近の、木々が生い茂り日陰ができるあたり(あるいは博物館に行く道のあたり)は好きなのだけど、スタバのある広場の、あまりに開放的な空間は持て余しがちだ。今の季節は暑い、というのもある。広場…

面積

今日みたいな涼しい夜は、なるべく肌の露出を増やすようにして布団に潜り込み、肌と掛け布団が触れる面積を増やす。この喜びは、暑くもなく寒くもない、程よい温度の夜にしか味わえないことだ。 肌も呼吸をしているのか。 私が衣服で気にしたいことといえば…

どたどた

一歳児の面倒を見る。こちらの予期しない表情や言動をするのが面白い。「まんま(ご飯の意)」を覚えて発音する。食べることに執着があるらしいが、一方で気が散漫になりやすく、食べたいのか食べたくないのかよくわからない。自分の皿と、それを誰がどこで…

髪が伸びてきた。頬にかかるのが気になり、耐えかねて、無造作に束ねるとシリコン製の髪ゴムで留めた。 考えごとをしながら、つい指で髪を触ってしまう。完全に外向けの、私のストレスによる所作だ(リラックスしてるときはやらない)。たんぱく質が、髪とか…

散歩と喪服と

1時間ぐらい、東京の街を歩いた。水曜日のカンパネラ「POP DELIVERY」を聴きながら。以前GQ JAPANだったか、ボーカルの詩羽ちゃんの回を見たときに「ユーモアがあって明るくさっぱりしてていいな」と思ったところからの水カン、という流れだ。 始点と終点は…

二択

ページの位置が刻み込まれている。 ミドリのMDノートジャーナルを一日、一ページで使っていると、見開きで左のページに書くか、右のページに書くかの二択しか発生しない。 このノートは、ページの下の角を切り取れるようになっていて、書き終わるたびに切り…

ブックマーク的

英語のbookmark(栞)から転じて、WebページのURLを登録しておくことを意味するが、URLだけでなく、例えばSNSの投稿や思いついたことを、デジタルにアナログに日々溜め込んでいる。そして溜め込んでいるのを忘れる。 しかし、いつかは思い出す。そのときに、…

野望

時々見る配信者が何故か「野望」なるものを考えていたので、私も今ぱっと思いつくものを改めて書いてみた。B5の紙とユニボールワンで箇条書きにしてみる。 平屋建ての家に住む(千と千尋の神隠しの銭婆の家みたいな) 自分の本を作る(手作り) 飛行機に乗る…

涼しさ

散歩。夜の空気は冷たい。六月とは思えない。私の知る五月も六月も、もっと暑かった。私の記憶がおかしいだけだと思う。 歩きながら、カップヌードルのカレー味に関して一人でプレゼンテーションしていた。とろりとした、変にフルーティではないスープの良さ…

ふたりの応答

電車を降りて、ホームを踏みしめる。私はポッドキャストを聞くか、一瞬躊躇う。だから私は私に「ねえねえ、今ポッドキャスト聞いて平気? あなた聞きたいみたいだけど、本当に平気?」と聞く。私がポッドキャストを聞く気分じゃないときもあるからだ。 この…

軽い

ミニショルダーバッグを買ってみる。小さな小さなノートと多色ペン、財布とコンデジとスマホが(それだけが)入るサイズのものを。このバッグとヘッドフォンがあれば、とりあえず私は好きな私でいられるのではないか、という最小限の荷物。本当はここに本も…