ブックマーク的

英語のbookmark(栞)から転じて、WebページのURLを登録しておくことを意味するが、URLだけでなく、例えばSNSの投稿や思いついたことを、デジタルにアナログに日々溜め込んでいる。そして溜め込んでいるのを忘れる。

しかし、いつかは思い出す。そのときに、もう一度ブックマークを解く作業が発生する。一つひとつのURLにアクセスする、当時思いついたことについて再び考える。過去の私が歩いた道をなぞる。この瞬間が、自分はとても楽しいらしい。

過去の私の心が震えた対象。現在の私も同様にぴんとくるかはわからない。その違いは、時間や体調、私の考え方の違いなど、過去と現在の差によって生まれる。一つとして同じようには考えないので、そういう違いを見つけるとき、私ってやっぱり生きてたんだな、と思うことができる。

過去と今の私の違いによって、ブックマークは篩にかけられる。そうして残ったものは、私にとって何らかの大切なものになりうるのだろう。何が刺さるのか、私はまた考える。

ブックマーク的、というのは一つのスタイルだ。このやり方を、私はいつ身につけたのか、ぜんぜんわからない。