どたどた

一歳児の面倒を見る。こちらの予期しない表情や言動をするのが面白い。「まんま(ご飯の意)」を覚えて発音する。食べることに執着があるらしいが、一方で気が散漫になりやすく、食べたいのか食べたくないのかよくわからない。自分の皿と、それを誰がどこで用意するのかを覚えていて、声がかかると一目散にそちらに向かう。安定した足運びで、どたどたと音を立てながら。その音が、遠慮のかけらもない、本能のままの足音が、私は好きみたいだ、ということに、後日気づく。