ミニショルダーバッグを買ってみる。小さな小さなノートと多色ペン、財布とコンデジとスマホが(それだけが)入るサイズのものを。このバッグとヘッドフォンがあれば、とりあえず私は好きな私でいられるのではないか、という最小限の荷物。本当はここに本も入れたいけれど。でも、単行本を入れることを許したら、他のものを入れる隙を与えてしまうから、だったら単行本は手で持つのがいいかもしれない。
分厚い本が好きだな。ミニショルダーバッグを持って、一冊本を持って、電車に乗って遠いところに出かけて、そうして空いているベンチで本を開いて、片割れにアイスコーヒーがあって、時々写真で目の前の風景を撮ったり、心に浮かんだことを書き留めたりして、それがたぶん、私のベスト。
実現可能な、持続可能な、そういう風景を、じゃあ積極的に実現したらいいじゃないかと思うのだけど、そうもいかないこともあって難しい。邪魔が入るというか、気が散ってしまうというか。
他にも好きなものがたくさんあるのよね。それらも一緒に持って出かけたくなってしまう。遠いところに出かけるなら日記は持ち歩かないと。出先の喫茶店で書けたなら最高。タンブラーも大事。本は一冊じゃ心もとない。お出かけ先で投函する為のはがきも必要。ああ、郵便料金が値上げされるのよ、その前に手持ちの切手は使い切りたいわ。
必要なもの、必要じゃないもの。打ち寄せる波のように境界は常に流動的で、今はちょっと物を減らしたいと思っているモードらしい。
もっと軽くなりたいと、思っている。