身勝手
今日は私、折りたたみ傘持ってきたから好きなだけ雨降っていいよ、とずっと言ってるのに雨が降らない、降水確率30%。
よたよた
人気のない、絨毯のように柔らかい素材が敷かれた廊下、左右に過剰に重心を振って、まるでゆるきゃらのように歩く姿を防犯カメラに撮られている。いいぞいいぞどんどん撮れ、とカメラを睨みつけながらよたよた歩く。たまにはふざけながら歩きたいのです。
手ぶら
手ぶらで電車に乗り込んで吊り革に揺られている人を見ると「は？」と思ってしまう。「は？」に続く言葉はこうだ、何それ、私もそれやりたい。特に通勤時間帯に細身でワイシャツをパシッと着こなして持ち物はスマホと、おそらくポケットに忍ばせてる財布ぐらいだろう、みたいな人を見ると（そのイメージから分かる通り、手ぶらな人は大体男性だ）「今から仕事ですか？」と聞きたくなる。仕事なのかなあ。知らんけど。
冬に手ぶらは反則だから、ぜひとも夏の間にやりたい。何故反則？ コートのポケットにハグリッドよろしくあれやこれや詰め込んでも、それは逃げのような気がするから。ええ、ええ、そりゃあ冬なら手ぶらで出かけることはできますよ、メモ帳も文庫本もコートのポケットに入るもの。でもそれじゃあ意味がないの、真の手ぶらとは言えないの。
