死体に見える

 いつからか、道に落ちている未確認物体は、例外なく何らかの死骸だと思うようになり、いつもぎょっとしては安堵するを繰り返している。片手のゴム手袋だったり、コンビニおにぎりのごみだったり、強炭酸飲料のペットボトルだったり、死骸だったことは99.99%ない。なお、私は視力がとても悪い。

 どうして死骸だと予測してしまうかといえば、それが万が一にも死骸だった場合が一番ショックを受けるからで、要は警戒レベルMAXの防御措置なのである。その点、夜の方が歩くには気楽で、視界が暗く物が落ちていることを気づきにくいので、自ずとぎょっとする回数も減るのであった。

 そういえば、陸上を歩くウニを見つけた。これは流石に死骸には見えなかった。

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