調子が悪いときの覚え書き

調子が悪いときの覚え書き

おそらく今、あなたは横になった状態で起き上がれませんね。では、くるっとうつ伏せになりましょう。そして、膝を胸の方に引き寄せて丸くなります。そうしたら手をついて上体を起こします。はい、起きました。あなたは布団に潜り込むとき、十中八九靴下を脱ぐので靴下を探しましょう。見つかりましたか? 大丈夫。布団の中に必ず靴下は残ってますから見つかるはずです。ほら、見つかった。次に靴下を履きましょう。この時期は寒いですからね。靴下が嫌いなあなたでも背に腹はかえられないでしょう。そうしているうちに、前向きな気持ちになってきたはずです。そこまで辿り着けたらもう大丈夫。立ち上がって、机の上にあるコップに手を伸ばして、一口水分を補給するのです。そして椅子に掛けっぱなしの上着を手に取ります。イヤフォンと鍵、スマホをポケットに入れて、自販機で何か買いたい飲み物を思い浮かべながら財布から小銭を取り出しましょう。え? 自販機で買うのは経済的じゃない? それならそれでいいじゃないですか。買いたくないなら買わなくて良し。でも買ってもいい。大切なのは、今の自分なら何を飲みたいか、それを考えること。そして歩きながら好きな音楽を聴いて好きな飲み物を飲むならば、布団の中で横になってそのまま寝落ちして一日の終わりに何もできなかったという状態より何倍も何倍もましじゃありませんこと? それなら自販機でつかった百数円、良い出費になるのですよ(おそらくは)。

 

ということを書いていたらだいぶ元気になったので、散歩に出かけようと思います。