痛みのブラックボックス

『モスクワの伯爵』では、色々な政治的事情でホテルに何十年も軟禁される伯爵が登場する。その伯爵はえらく自律心があり、運動不足だからと、毎日スクワットをすることを己に課す。そんな描写があった気がする。

伯爵、ちゃんとしているなあ…と私は感心して、その本を読んで一年と半年が過ぎた最近、腹筋と背筋と腕立てを毎日ちょちょいとやるのは健康という観点から考えて悪くない、と思うようになった。それまでは思い立った時にやりたい運動をしていたけれども、毎日コツコツのすごさは侮れないのだから。伯爵を見習い、その日忘れなければ筋トレを少しだけするようになった。

それとは別で、例えば縄跳び1000回とか、ジョギングとか、水泳とか、気になる筋トレをしてみたりとか、米を買って帰るときに歩きながらアームカールをしてみたりとか、イレギュラーな運動、負荷を日々かけているものだから、体がなんか痛いなあ、と思っても、それが筋トレによるものなのか(そしてそれはいつの筋トレのものなのか)寒さなど気候的なものなのか、体質なのか、年齢的なものなのか、まったくわからない。痛みのブラックボックスである。

ということで、これを書く今日は背中が痛い。いつも通りに背筋をしたと思ってるけども効いたのか? わからない。