悪夢より嫌な夢

 訳あって睡眠不足な土曜日だった。細切れのように眠り、朝は五時に起き、昼食を摂ると一気に睡魔が襲ってきたので午後はずっと昼寝をしていた。

 嫌な夢を見た。

 私は公共施設のプールで泳いでた。コースロープは取り外され広くなったプール。コースロープは自分がどこを泳げばいいのか教えてくれる存在でもあるから、それが取り払われ茫洋と広がるプールに不安を覚える。色々な人が泳いでいた。私はみんなより何周も周回遅れとなり、置いてけぼりにされた。

 場所が変わり、かつて通っていた中学校のような建物の中に私はいた。その建物は水で満たされているので少し息苦しいが普通に歩くことができるし、机もプリント類もあるべきところに存在している。ただ、水で満たされている(水に沈んでいるわけではない、あくまで建物の中が水でいっぱいなのだ)。

 校長先生のような偉い人が座る机の前に立ち、私は自分が弁明をしなければならないことを知っていた。肝心の申し開きしなければいけない何かはわからないのに、ただ相手に釈明をする必要があるようだった。

 そこで起きた。起きて真っ先に思ったのは「弁明なんて本当に苦しい作業」ということだった。