とにかく風 ~散歩に行く vol.6~

 風。昨日の帰りに買ったまま飲んでなかったコーヒーのカップを片手に歩く。一日経ってもまだ残っている、というか、日中はほぼ飲んでない。タンブラーが欲しい。飲みながら歩くのだ。今日も今日とて散歩は楽しい。次はどの曲をかけようかな、と考えているのが楽しい。月。ミスドの紙袋。スタンダードプードル。もふもふ。ドリカムの「やさしいキスをして」の最後の「この出会いにやさしいキスを これが運命なら」という歌詞が好き。勝手なイメージだけども、この曲はどことなく刹那的で、うっすらと死の気配が漂っているのが昔から好きだった。砂の器の曲。下弦の月が妖しく遠くで輝きを帯びている。