夏の昼寝

 昼寝。17時ぐらいまで寝ていた。窓を開け放し、扇風機の「中」の風に当たりながら。当然室内は暑さがこもり、シーツが汗で湿る。

 大きな大きなトートバッグをオーダーメイドで注文する夢を見た。鞄は大好きだ。トートバッグという種類は中でも私の好きなタイプで、鞄に好きなものを入れてどこか遠くへ出かけたいなあと夢を見る。鞄があればどこへでも出かけられる気がする。あとは靴も。

 休みの日の昼寝というのは時間が緩慢に流れ、気持ちよさの中に、ほんの少しだけ不快な感覚が潜んでいる。自己嫌悪と呼べばいいのか、昼寝は何かを充填することはするが(主に体力)何かを生み出すことはないと思ってしまう。私はそこに苛立ち嫌悪感を抱くのだろう。ごく僅かに。

 気怠い。夏は実に気怠い。