モードチェンジ

 筆記具を替えると書く内容も大きく変わる、とは思わないが、日記めいたものを書くときは、ペンをよく替えている。一方で、手書き、スマホ、PCで考えると、書いているときの感覚は明らかに違う。どれも面白いし楽しいので、同じテキストを3つの方法でころころ転がしながら書くといい気がしている、と、ここまでの文章は実はシャープペンで書いたものがベースで、それをタイピングする過程で所々修正したものだ。手書きは手堅く、PCはときどき跳ねる。

 これは私が使っているシャープペンに寄るものかもしれない。何しろ疲れるのだ。シャープペンシルの芯はHBかBか。一定の力を入れて書くので、余計なことを書きたくないのだ。その点、タイピングははるかに指が動き、いくらでも書けてしまうというのが良さでもあり悪さでもある。

 シャープペンシルのもうひとつ良いところは、消しゴムで消すことができること。書くものにもよるけれど、少なくとも、日記めいたものについてはあまり二重線とかを入れたくない。そして実際、ボールペンや万年筆で書くときも二重線は入れない。このブログのテキストは日記めいたもの? いいえ。どういう分類かはわからないけれど、割と「ちゃんと書かなければ」という意識があるので、手書きで書くときは(ブログの文章を手書きで書くのはとても珍しい)シャープペンシルが一番安心する。難しい。そんなこだわりを持ってどうする? と自分でも思う。

 ファッションを理解できない私は、「でも、あんた、毎日洋服を選ぶのは、何かを書くときにペンを選ぶのと同じことよ」と言われたら理解できるだろう。それはとても楽しいことですね。さて、服とペン、同じですか?