気怠さのなかのコーヒーゼリー

今週は連日寝る時間が遅く、その反動からか眠たくて午後はずっと眠っていた。泥に沈み、這いあがれないような眠りだった。

 

普段行かないスーパーに出かけると、縦長のカップに入った普通のコーヒーゼリーと飲むコーヒーゼリーが並べてあって、歩きながら飲もうと飲むコーヒーゼリーを手に取った。

ふるるんと震えるコーヒーのゼリーの上に、こんもりと生クリームが盛られている。業務用の生クリームなのだろう、家では再現することはできない、決して崩れない生クリームだった。

太めの赤いストローで生クリームだけ掬って口に含むと、ほのかに甘さを感じた。ゼリーも食べてみる。甘さはほとんど感じられない。ここから啓示を受けたと思って、私はストローでがしがしと生クリームとゼリーをかき混ぜ、ストローでずずずと飲んだ。もちろん、おいしい。

生クリームは正義だなー、と私は思う。そのうち生クリームのことが嫌いになるかもしれないけど(胃もたれするとかなんとかで)今日の私はまだ生クリームのことが好きだった。

気だるい土曜日だ。空もすっきりとは晴れなかった。着実に暗くなっていく灰色の空を眺めながら、気だるさを、気だるさのまま享受する、根気なのか、ゆとりなのかが必要だと感じた。ヘッドフォンからはランダムに音楽が流れ、私はindigo la Endの不思議なまんまのイントロに耳を澄ませる。