金曜日なので

金曜日なので疲れている。なるべくその日その日で回復するよう努めているが、回復しきらない分を休日で補う。もう一度言うが今日は金曜日だ。

調子が悪いということはどういうことか。私の場合は、想像が異常に膨らむということだ。過度に心配し過ぎる。気にしすぎる。論理的に考えればそれが私の手に余ることだとわかっていながら、どうしたって考えざるを得ない。調子がいいとエネルギーの枷で以て想像をある程度の大きさで抑え込めるが、調子が悪いとそれが無理になる。こういうとき何を考えたところで気分が塞ぐ一方なのだから私はとっとと布団に潜って眠った方がいいのだ。それはわかっているが、最早、眠るという決断をするエネルギーもないのだ。

 

今夜は冷える。

仕事の昼休憩に外に出たら、小さな氷の粒が降って降って降り止まなかった。空き地は真っ白な雪で覆われ、長靴を一歩、また一歩、ふわふわでつめたい絨毯の上に下ろした。ぼそぼそと雪を踏む音、感触。しばらく歩いて振り向くと、いたって普通の足跡がすぐ近くにまで続いていた。気持ち悪、と私は思った。これでは、この足跡と私のつながりは一目瞭然だと思った。特定されるのはまったく好まない。歩かなきゃ良かったと後悔した。

 

と、いうようなことを考えながら書くというのは枷を意図的に作る行為だと思っている。故に何かについて書くことができているとき(特にそれが私から遠ければ遠いほど)私は調子がいい状態なのだと思う。