ベルギーショコラパイ

冬は寒くて起きるモチベーションが低いので、日曜朝7時6分にのそのそと布団から出ると、机の上に置いておいたやつだけざっと手に取って再び布団の中に潜る。前日に買ったマクドナルドのベルギーショコラパイである。

名前からして、また見た目的にも見るからに甘そうで、温めると甘さがより際立つと思い、今回は冷えた状態で食べることにする。そもそも寒い中起き出してオーブントースターに入れて1分温めるとかできるわけがない。温めたことによる美味さ向上よりも、起きるときのテンション、糖分、モチベーションが大事。それに個人の好みとして甘くなり過ぎてほしくないのでこのままで大丈夫。

布団を頭まで被って、うつ伏せになって、パイ生地をボロボロ落とさないように細心の注意を払いながら一口噛みつく。買ってから時間が経ってるし寒いけれども、起きがけの胃でもおいしく感じる。冷え切ってるのにパイがサクサクを維持しているのは一体どんな魔法を使っているのか。甘さもちょうどよくて、これは買ってよかったなと思う。朝の寝ぼけ効果もあるかもしれない。今度は日中帯の、意識がまともなときにもう一度食べたいと思う。

なるほど。食べ物の為なら私は起きることができるらしい。それなら冬の間は「起きることのできた私えらい」のチョコをストックするのはどうか、と考えたところで、いや、昼間の私が即日食べ切ってしまうからストックするのは無理そう、却下となった。