目次

 本が読めないので、小説以外の本を読む際はルーズリーフに目次を書いている。小説というのは目次がなくて、それが良さのひとつであるという見地も得られた。

 どうして目次を書いているの? と問われたら、「手書きで文字を書くのが好きだからです」でしかないけれど、目次の良さは本を構造的に理解できる点にあると思う。人間の身体でいう「骨格」を把握することである。目次以外の文章は、骨を囲う肉になる。

 その本はどのようにして立っているのか。情報源として本を読むならば、目次を控えておくのは結構有用だと思うけれど、私は本の内容を情報としてはあまり読んでいないっぽいので(本を読むことは私の中では「流れ」のイメージ)ただただ骨格を理解することだけに止める。大体の大きさがわかっていれば読む際もそれ相応に調節しながら読むのだろうか。本の読み方というのはいまだに未知の部分がある。