仮面ライダー龍騎

仮面ライダー龍騎YouTubeで毎週2話ずつ無料配信されている。龍騎? リアルタイムで観ていただろうか。ハリケンジャーの同期なら観ていたように思うが(どちらも2002年スタートの作品だ)記憶にない。秋山蓮のことは覚えている。話の筋は何も覚えていない。

第6話まで観た。今のところとても良い。この先この作品に飽きてしまうことがあるのだろうか。それは嫌だなあ。自分の飽きがいつも怖い。いつか死ぬことが怖いように。

ここまでの話、龍騎は良い意味で話がシンプル、ごちゃごちゃしていない。登場人物が少ないのに面白い。ということは、人間がきちんと描かれているということだと思う。

戦隊とライダーなら戦隊の方が好きで、その理由は色々あるのだけれど、一つに話がわかりやすいというのがある。ライダーはもう少し複雑だし1話で完結しないことも多い。その複雑さが子どもの頃の私としてはビターに思えた。戦隊はカラフルで、ライダーは灰色。

主人公の真司はお調子者で明るくて素直。蓮は不器用で言葉足らずで厳しい一方で優しい。優衣ちゃんは意志が強くて人を温かくさせる可愛さがある。令子さんは勇気があってその勇気で以て傷つくことがないかちょっと心配。

龍騎は鏡の中の世界で戦う。そして鏡の中からモンスターがやってくる。鏡がたくさん出てくるので観てて面白い。

カードを使う。遊戯王カードキャプターさくらの合いの子。そんなの嫌いになる奴います?いないでしょ、と思う。遊戯王。「俺のターン!」って言ってカードを引くのとってもやりたかったやつなのに、カードのデザインがぜんぜん好きじゃなくてできなかったなという思い出。それにカードゲームは1人じゃできない。難儀なゲームだこと。

話が逸れた。カードを引くということ。象徴的。おそらくカードというのは古くからあるアイテム。占いで用いられたのが最初だろうか。カードを引く。ランダム、偶発性が可視化される。龍騎においてカードとはなんだろう。カードを引く、セットする、技を繰り出す。カードはランダムではなくこのカードを引きたいと思って引いてるのだと思うのでランダム性は問題にならない?

仮面ライダーには憂いがある。影がある。ゴーヤの苦味がおいしいのと似て、その憂いを味わい深いと思えるようになったという話。