ソリティアは、人生の分岐を疑似的に可視化してくれるゲームだと思う。カードの列がいくつから並べられていて、左から3つめの6を移動させるか、右から1つめの6を移動させるかで後のゲームが変わるところがスリリングで好き。「取り返しのつかなかった」が可視化されて、私はソリティアの「一つ戻る」ボタンがもったいなくてクリックできない。してやるもんか、って思って、案の定の行き詰まりゲームオーバーになってしまった。人生のゲームオーバーは、自分で掴むか、向こうからやってくるか、でしかなく、そのどちらでもなければゲームオーバーにはならない。ソリティアはすぐゲームオーバーになる。
