コロナ日記 vol.4

 朝2:00頃。眠れないので少し起きる。38.7℃。熱、下がらんねえ。カロナールが効いてないようだ。掛け布団を十二単みたいに何層もかけなければならない、しかもその掛け布団を売りつけてくる小人の通信販売業者がいてだな、という、非現実的、荒唐無稽な妄想に取りつかれていたことにこのタイミングで気づく。夢がもう少しだけ現実の方に出てきてしまった感じである。同じ38℃後半でも時々で辛さが変わるのが興味深い。今回はどちらかというときつかったタイプだ。

 朝7:00頃。38.2℃。下がらんねえ。在宅なので仕事はできなくはないが、38℃の熱を出しているのに仕事するってどうよ? となるので、少しだけ出て今日は休もうと心に決める。でも今日休んだところで、明日熱が下がるかどうかはわからないんだよな。それがこのコロナウイルスの厄介なところである。

 にしても、熱に適応しているのか、いたって元気である。今日もパインアメパインアメの味がする(良かった!)。

 この三連休で色々な糸が切れてしまった気がする。マリオネットを動かしていたいくつもの糸が。ここから始めるにはどうすればいいのだろう? という途方もなさが襲ってくるが、うだうだ言ってないでできることから始めろ! に集約されるのだろうか。

 昼12:00頃。ほぼ平熱に下がる。わーい。熱っぽさがなくなったのと反比例して喉から肺にかけての圧迫感、違和感が出てきたが、酸素飽和度の数値は問題ないので大丈夫だろうと思っておく。

 

自分の組み立て方

 この三連休、ただひたすら熱でぼうっとしていたので自分が解けてしまった感覚がある。さて、ここからどうすればいいのだろう。自分は何を大切にしていたっけ。ばらけてしまった。そういうとき、大概は山の山頂だけしか見ていない。結果しか見ていない。できることは多くない。目の前の為すべきことをとりあえず消化することで自分をのろのろと運ぶしかないのだろう。

 久しぶりにノートをひらく。言葉が出てこない。ペンが動かない。ただ一つ確かなことがあったのでそれを書いてみる。「アイスコーヒーが飲みたい」。多分、私はそうやってでしか自分を作り上げられない。他に組み立て方を知らない。

 

アイスコーヒーが飲みたい

 キンキンに冷えたアイスコーヒーが飲みたい。