A5の下敷き

 ノートにものを書くとき、筆記具は用途に応じて大きく分けて三種類に分かれる。

  1. ボールペン(無難/ちょっとしたメモに使う/短距離用)
  2. 万年筆(しっかり/考え事を綴るときに使う/長距離用)
  3. シャープペンシル(スケッチ用/勉強用)

 さて。昔からのこだわりとして「下敷き問題」というのがある。くだらないと一笑されるだろうけど私なりのこだわりがあって、1と2の場合は下敷きを使いたくない。逆に3の場合は絶対に下敷きを使いたい。3に関しては明らかに学生時代の名残で、シャーペンで下敷きを使わずにノートを使うなんて言語道断、鮭フレークはあるのに炊き立てのご飯がないくらいありえない(この喩えは妥当か?)ナンセンスなことである、と思っている。もちろん私にとっては、だけど。

 そして最近私は勉強用に(趣味としての勉強である)A5サイズのノートを使い始めた。真面目に遊びとして勉強するつもりなのでシャープペンシルで色々みちみちと罫線を文字で埋めていくのだけれど(実にたのしい)問題はA5サイズの下敷きはメジャーではない、ということだ。

 一般的なノートのサイズであるB5の下敷きはあるのに、A5はない。なかなか実店舗では売ってない。そもそも下敷き自体が珍しいというか、商品レパートリーが多いものではない。もしかしたらキャラクター文具ならあるかもしれない。まあ、個人的にちまちまと使うものだからポケモンとかマリオとかの下敷きを使ってもいいっちゃいいけれど…。本当に?

 そういう下敷き事情があるので、大は小を兼ねると言うだけあって下敷きとしての働きは申し分なくB5の下敷きをこれまでは使っていた。だが、いかんせん大きい。ノートに対して下敷きがどうしても余るから腕に当たって邪魔でそれが密かなフラストレーションをもたらしていた。

 ということで、今の時代は本当に便利だな、インターネットでA5サイズの下敷き(花柄)を買う。おそらく誰にも見せることのないけど、花柄だぜ、おいおい、と一人で勝手にテンションが上がっている。可愛いし、もちろんノートに対してジャストサイズだし。これで勉強が捗るってものだ(私のことだから飽きるかもしれない)。

 A5の下敷きに沸き立つ人間も世界にそこまでいないだろうなと思いつつ、今日の私はにこにこである。最近の勉強のテーマというか関心事は、無論、ロシアによるウクライナ侵攻である。今日は、ウクライナのキーウ(キエフ)に世界遺産の聖ソフィア大聖堂があることを知る(ちなみに世界遺産リストには「キエフの聖ソフィア大聖堂と関連する修道院群及びキエフ・ペチェールシク大修道院」として登録されているらしい。ウクライナとしては初めて登録された世界遺産らしく、軍事侵攻による被害が懸念される)。