ポケモンカード

 食玩売り場でたまたま見つけたポケモンカードの拡張パック「フュージョンアーツ」のグミを買って家に帰ってから開けるとヤブクロンというポケモンのカードが1枚入っていた。グミはグレープ味のモンスターボールを模した円形で、今まで食べたどのグミとも食感が異なる不思議な弾力だった。ヤブクロン?あいにく最近のポケモンは知らない。でも絵が可愛い。ポケモンカード、略してポケカポケカを集めるのも一つだなと思ったものの、ポケモンカードがどこに売っているのか私は知らない。ポケモンカードはどこで手に入れればいいのだろう。

 そう、カード。そしてA4の紙。多分私は、バラバラだとか多種多様だとか、そういうのが好きなのだろうと思った。小学三年生の私にとって、クラスメイトは集合体ではなく個であってほしかったのだけれど、どうも一つひとつの個は群れたがる、私はそれが気に食わなかった。一人ひとりのことはそれほど嫌いではないのに、集合した途端得体のしれない存在になる感覚。だから私はカードが好き。紙が好き。それはバラバラだから、群れることがないから、群れてもカードはカードで紙は紙だから。

 ここ数日はカードについて考えている。