川べりの遊歩道を歩いていたところ、ゆらゆらと浮かぶポリタンクを発見した。
ポリタンクという奴も好きだ。特に川に浮かぶポリタンクはいい(ぷかぷか浮かんでるポリタンクが、ポリタンク界でメジャーかどうかはわからないけど。多分メジャーではないだろうな)。
中身が入ってないポリタンクなら、おそらく「えいっ」と水中に押し込んでも浮き上がってくるはず。何度やってもしぶとく浮上する。そのときの「ぷかー」具合、想像するだけでかわいい奴だ。
ポリタンク可愛いなー、川にものを捨てたやつは許せないが、なんて思っていると。
船がやってきた。
両者は接近する。私はポリタンクを応援する。
まあ、何もなかった。屋形船はどこかに行ってしまったし、ポリタンクは相変わらずそこに浮いている。屋形船に乗っている人はポリタンクの存在すら知らなかっただろうし、そこらの歩行者ですら気にしていない。ポリタンクより私の歩くスピードの方が早いから、結局私もポリタンクを置き去り散策を続ける。その後、ポリタンクがどうなったのかは知らない。私は帰りにどら焼きを買って帰った。