元気な月曜日

 胸痛が気になるので(気にし過ぎなのかもしれない)しばらくは運動を控えるとする。とはいえ何もしないのも嫌なので散歩に出かける。30分ほどの散歩。
 マンションの下でバービージャンプをしている人を見かけた。頭上高くにある横断歩道の標識を私は見上げる。ぼんやりと柔らかく光る標識、よく見てみると結構可愛いものだな。生まれて初めてそう思ったことに少し困惑する。どうした。涼しくて、嬉しい。UVERworldの『THE OVER』をふと聴きたくなってスマホを操作する。この曲が悪いわけではないのだけど、どうも自己陶酔感がすごくて胃もたれする。ああこの曲が悪いんじゃないんですよ。何なのだろうな、悲劇の主人公になったつもりなの私? という気分になる。甘やかな曲で、生クリームたっぷりのショートケーキを食べている感じ。ああ、そういえばケーキを食べたい。ケーキって特別な日の食べ物というイメージが昔からあるけれど、なんでもない日に食べたっていいのよね。ケーキを食べたい。話を元に戻すと、昔から気になっていたことがあって、歌詞の中の「知れなかった」という言葉は果たして妥当なのか否かということで、いつも違和感を感じてしまう。知られなかった?知ることのできなかった、という意味だろうけれど、なんて言えばいいのだろう。
 すぐ忘れてしまうので、気になっていることをノートの最後のページに書いていく。ついぼーっとしてしまう時にノートを読み返せば私が気になっていたことを思い出せるというわけ。そう、私は自分が何に関心があったのかも忘れてしまうのである。正確には「何かに関心を抱いている」ということを忘れてしまう、かな。アフガニスタンのこと、小田急切りつけ事件のこと、毎晩ストレッチをすること、読みかけていた本の題名、『徒然草』は毎日一段ずつ書写しているからそれを忘れないこと。コツコツと何かを続けることが苦手な私は、ランダムな出力で以て気が向いたときに何かこなすことを続けなければならない。そんな気がしている。