青空カレー

 晴れていたのでカレー日和。カレーをテイクアウトする。

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 これは餃子。中華料理屋の店先で安かったので買った。食べ過ぎだが、まあ、一週間の残りは慎ましく生きるので許してほしい。

 餃子とカレーが入ったビニール袋を手から提げ、私はズンズンと歩く。世界が光っている。眩しくて目を細める。

 ズンズンズンズンズンズンズンズン 真っ白な道

 そんな歌無かったっけ、と思う。私はズンズンと餃子とカレーを手に持ちアスファルトを行く。ちなみにあとで調べたら童謡の『冬の歌』であった。今は初夏だけれど。

 公園に着く。餃子をカレーが入っている袋へと移す。ぺしゃんこになった白のビニール袋の上に座る。この際直に芝生に座ってもいいのだけれど、一応。

 ビニール袋からがしゃがしゃとルーやらご飯やら餃子やらを取り出し、食べ始める。

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 綺麗ですね。気合いの入ったお出かけでない限りコンデジで写真を撮っているけれど、7年くらい前に買った一眼レフより断然画質が良くて驚く。きっぱりとしている。すっきりとしている。だけど、一眼レフの粗い写真も気に入っていたりする。

 なおもカレーを食べる。カレーを食べるだけでお金をもらえたりしないかと考える。

 

 これから曇ったり雨が降ったり暑くなっていく。間に合うだろうか。間に合わないかもしれない。今年はもう、こういう時間は取れないかもしれない。そんなことを考えながら、私はスマホを取り出すと、手ごろだが確かなレジャーシートをカートに入れ、クレジットカードで決済した。いつ届くか分からないけれど、雨が降る前に、夏が来る前に、もう一度青空の下で美味しいものが食べたい。そうして食べ終わったらごろりとシートの上に寝っ転がりたい。午後に仕事が控えているときの昼食は、やっぱり少しだけ窮屈。