廉価版モレスキン

 廉価版モレスキンを使い始める。その前に使っていた、水色のリングノートはお役御免となってしまった。このように使いかけのノートを放棄する癖を直したいと思いながら数年。とりあえず衝動的に日記(アナログ)を放り投げることはしなくなったので前向きに捉えたい。

 廉価版モレスキンAmazonプライベートブランドの奴)を手に取ると、独特の音が聞こえる。すべてはハードな表紙だからこそであり、手触りとか音とか、私は好きだなと思う。触れたくなる感じ。

 以前、これまた私が愛用していたノートを仕事時のメモに使っていた同僚がいた。私よりノートが好きで詳しい人はたくさんいるが、私が好きなノートを使っている人と出会えることはあまりないことなので、嬉しくて声をかけた。「どうしてそのノート使っているの?珍しいでしょう?」相手も文房具が好きなのだと期待しての言葉だったけれど、反応はあっさりとしたもので「なんとなく」だそうだ。驚いた。「なんとなく」でノートを使う人がいるのかと。なんとなくで、そのノートを使うのか、と(多分普通のノートより高級志向だ)。

 ノートを書いたところで、と自分でも思う。書いたところで何も生まれはしないって思っている。ただただ増えていくノート。けれど。今日が良い日だったと思いたい。今日が今日であったと確かめたい熱が私のノートに向かわせる。

 

【今日の収穫】

  • けぶる