空気に溶けて消えて芽キャベツ

 年単位で時間を区切ることが好きではない。だから大晦日が嫌いだし、元旦が嫌いなのだけれど、区切りがあるということはとても便利だなぁと思った三が日であった。知っていたことだ。キリがいいので(なんの「キリ」なのだろう)1月1日から毎日文章を書くチャレンジをすることにした。そんなチャレンジをしなくても、私は毎日何かしら言葉を紡いでいるような気もするがとにかく。ルールはシンプルで、毎日必ずWordを立ち上げて何かを書くこと。ただそれだけ。印刷されることが念頭に置かれている、が、実際に印刷するかはわからないな。私はA4の紙ってやつが大好きなのだ。プリントしてプリントしてプリントして私が書いたものでタワーを作れるくらい書きたい、という密かな野望。余白が、白と黒の文字が大好きだ。空気に溶けては消えるように、ふわふわと今日のことが書けたら、という願い。実際には、書くということは刻むことに近い気もするが、イメージはそんなところ。いつ死んだっていい。そんなことはない。けれど、いつ死んだっていいように生きる。

 今日は芽キャベツを食べた。苦いのよ、と言ってみんな食べなかったので、その分も食べた。ぎゅっと身が詰まっていて、ほろ苦くて、容赦がなくて、ジュワっと苦さが舌の上に広がるところが面白いし、ぎゅっ、じゅわ、が楽しくてホイホイと食べた。丸っこいのも可愛い。

 舌の上で広がる。そこにはない。余韻だけ。私の日常もそういうものだと思ったら、一応書き留めておきたい。念のため。芽キャベツ美味しかった。

 

【今日の収穫】

  • タッコムタン
  • フィンガービスケット
  • 蠢く(←漢字で書いたことがなかった)