信号機

少し前まではなかった真新しい信号機が、車ばかり走っている夜の道に煌々と光っているのを見たとき、私は少しばかり気持ちが上向いた。もうこの交通量の多い道を迂回する必要はないのだ。迂回したことなど一度もないけれど。対岸にあるめぼしい店は某天丼チェーンがあるだけ。それでも今日は、この信号機の、曇りのない青信号の色が鮮やかで綺麗だと思った。