冷凍パスタ

 冷凍のパスタ(カルボナーラ)を食べることにする。パッケージから出すとさらにビニール袋によって隔離された冷凍麵があって、それを皿にのせてレンジへ。600wだったかな、4分30秒くらい、と書かれていたのと、プラス20秒くらい加算してボタンを押す。家のレンジの性能を信用していない。

 4分50秒を待っている間に、食器を片付けたり、体幹レーニングをしたりする。昨日は脇腹を鍛えたので、しくしくと筋肉が痛む。筋肉痛は好きだ。わかりやすいので。

 氷をぶちこんだ茶をごくごく飲みながら、自分にとっての「料理」を考える。料理を作ることは嫌いではないが好きでもないだろう。食べることは好きだが、家で食べることは義務のような、肉体を維持し、パフォーマンスを保つための(というのも、空腹だと如実に集中力が落ちる)行為というような程度。家の外で食べることは好きだ。刺激的な行為だから。具体的に言えば、カップ麺を毎日食べてね、と言われて耐えられるぐらいの頓着さ、という感じだ。行為には耐えられるが、いかんせん、カップ麺然り弁当然り味が濃いので、その点で厳しいかもしれない。精神は余裕で耐えられるが、舌が受け付けなくなるかも。

 冷凍パスタは4分30秒+αで出来上がる。自分で得意のペペロンチーノを作るときは、確実に20分かかる。にんにくと唐辛子をいい感じに炒め、そこに水をぶちこみ(フライパン1つで作るやり方なので)湯を沸かし、パスタを茹でるのは時間がかかる。

 その時間を惜しいとは思わないのだけど、4分30秒の冷凍パスタで浮かせた時間で、色々できるなあと思ってしまう。そんな、時間に極度に窮屈は生き方はしていないはずなのに、おかしいな。4分30秒で浮いた時間で、私はこの文章を書いている。ペペロンチーノなら食べ終わり食器を洗っているタイミングだろう。面白い。

 料理は好きでも嫌いでもないが、数多くの素晴らしいところを挙げるなら、味の程度を自分で決められることを今は挙げたい。主導権はこちらだ。冷凍パスタのカルボナーラは、やっぱり味が濃い。