私による選定

 図書館に行く。滞在時間は短く、10分ほどで6冊を選ぶ。海外文学の棚をめぐり、新書コーナーに足を向け、国内文学を私の目線と同じ高さの棚だけ眺めて終了。

 本を選ぶとき、「この本を読むならこれを読んだ方がいいかな」と考えることはあまりない。唯一、小説と小説以外の比率は気にしていて、どちらかに偏ると小説を読めなくなったときに(逆も然り)支障が出るからだった。今回は、小説2、小説以外4だった。

 借りた本をかばんにしまうとき、どんな本を借りたのか改めて確認する(私は一度借りると決めた本のことを腕に抱え込んだ瞬間に忘れる)。「ふふふん、やるじゃん」と思う。それもそのはずだ、私が読みたいと思った本なのだから。私が気に入るに決まっている。